平野“三度目の正直”で0封 三つ巴クローザー争いへ手応え

[ 2018年3月6日 05:30 ]

オープン戦   Dバックス2―0カブス ( 2018年3月4日    スコッツデール )

カブスとのオープン戦で4回に登板し、1回を三者凡退に抑えたダイヤモンドバックス・平野(ICON SPORTSWIRE提供・AP=共同)
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 ダイヤモンドバックスの平野佳寿投手(33)が4日(日本時間5日)、カブス戦に登板して1回を3者凡退に抑えた。カ軍の16年ワールドチャンピオンに貢献した主力3人を9球で料理。ここまで2度の登板は失点を繰り返していたが、三度目の正直で結果を残し、三つ巴の守護神争いへ仕切り直した。

 ヤギの呪いを解いた16年ワールドチャンピオンの立役者たちを平野が次々となで斬った。先頭ヘイワードに高め146キロ直球で差し込ませ三飛。続くバエスとコントレラスはいずれもフォークで三ゴロと中飛に仕留めた。

 「凄くいい打者とは知っていた。対戦できて抑えられたのは良かったが、まだ1回抑えただけ。自分の投球でどんどん抑えたい」

 安どの表情で振り返った。ここまで2度の登板は失点を重ね、試合前の時点で防御率は13・50にはね上がっていた。前回登板後には「自分のレベルを上げないと。アピールしないといけない」と悲そう感を漂わせていた。

 前回2本の長打を浴びた課題のフォークが、この日はいいタイミングで決まった。9球中7球がストライクと初登板で苦労した制球も向上してきた。滑るボール、硬いマウンド、投げ込みの少なさ、高めの真っすぐを多く要求する組み立て。日本との環境の変化に格闘しているが「直球は良くなっている。変化球はまだ勝負どころで甘いし、今日はスライダーを投げる余裕もなかった」と話す中に手応えは残った。トーリ・ロブロ監督も「直球の制球とフォークの動きが良かった。我々が見てきた中では一番」と期待していた姿に近づいたことを認めた。

 守護神争いは昨季63試合で防御率1・73のブラッドリーと、15年に41セーブのボックスバーガーとの三つ巴。「今日はたまたま。マウンドへの課題はまだあるし、走者も出なかったし。打者の情報も勉強していかないといけない」。すぐさま表情を引き締め直した。

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2018年3月6日のニュース