阪神ロサリオ、異例の猛練習 金本監督も“勤勉助っ人”評価

[ 2018年3月6日 05:30 ]

ボールをひとつ握った状態で捕球練習をおこなうロサリオ
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 キャンプさながらの猛練習だった。阪神・ロサリオが甲子園室内で、動きに動いた。開幕まで1カ月を切ったこの段階では、異例中の異例。ましてや、キャンプ中の実戦6試合で打率・667、3本塁打、10打点と打ちまくった助っ人である。3日のソフトバンク戦は2打数無安打に終わったとはいえ、それでも余りある勤勉ぶりだった。

 ウォーミングアップ前から精力的だった。高代作戦兼総合コーチとマンツーマンでゴロ捕球。手から転がされるボールを丁寧に捕った。捕球の体勢を確認したあとは全体メニューへ。フリー打撃で快音を連発すると、その後はカーブマシンを打つ福留のもとに向かった。「打撃論」を交わしながらスイングを確認。主軸を形成する可能性は高く、有益な時間になった。

 ベテラン勢と同じ扱いのロサリオはここで練習終了でも良かったが、飽き足らなかった。福留が去ると次はストレートマシンを打ち込んだ。カーブマシンと合わせて約1時間、500スイング。すると今度は、高代コーチに特守を志願した。

 約30分間、ファーストミット、内野用グラブでノックを受け、投内連携や併殺練習などの実戦的な動きも取り入れた。「キャッチャーをやっていたからファーストミットとは違う(難しさがある)。でもハンドリングが良いから、すぐ上手くなる」。同コーチからも太鼓判を押された。

 ようやく室内練習場から引き揚げようとした大砲に報道陣が群がったが、サプライズはまだ残されていた。球団通訳が「まだ練習すると言っているので…」と言う。クラブハウス内でトレーニングを行ったとみられ、猛トレへのスイッチはまだ切られていなかった。

 金本監督は改めて「志願してやっているんじゃないの。こっちからやらせることはないから」と姿勢を評価した。6日のDeNA戦では甲子園デビューする見通し。次はどんな魅力を見せてくれるのか、注目だ。 (巻木 周平)

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2018年3月6日のニュース