広島・会沢　大胆な直球攻めがＤｅＮＡの“先制攻撃”封じた

セＣＳファイナルステージ第１戦   広島３―０ＤｅＮＡ （ 2017年10月18日    マツダ ）

初回２死一塁、梶谷は二盗に失敗する
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　【追球】広島の会沢が直球勝負で盗塁を阻止した。初回２死一塁。走者は俊足の梶谷で打席は筒香だった。２死なら打者勝負がセオリーだが、会沢は「２死の時点で梶谷の足は頭にあった」とむしろ盗塁への警戒を高めていた。

　その上で「筒香に甘い球は駄目」と初球は内角高めに１４８キロ直球。筒香は豪快なフルスイングでファウル。観客はどよめいたが会沢は冷静だった。「バットの根元に当たっていた。もう１球いっても今日のヤブ（薮田）の球ならファウルにできる」。２球目も内角の１４６キロ直球で見逃しを奪い、スタートを切った梶谷を刺した。変化球より速い直球の優位性を生かした。

　「ＤｅＮＡは初回に点を取ると勝つことが多い。初回は大事にしている」と会沢。今季、ＤｅＮＡが初回に得点した試合の勝率は７割を超える。ファーストＳを突破したＤｅＮＡの勢いを大胆なリードで止めた。　（君島　圭介）