新井さん 風穴開けるチーム初安打「何とかつなげていこうと」

[ 2017年10月19日 05:30 ]

セCSファイナルステージ第1戦   広島3―0DeNA ( 2017年10月18日    マツダ )

5回無死一塁、新井は左前打を放つ
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 閉そく感に風穴を開けたのは広島・新井だった。0―0の5回無死一塁。カウント2―2から外角チェンジアップに目いっぱい腕を伸ばして捉えた打球は、しぶとく三遊間を破るチーム初安打。無死一、二塁と好機拡大し、田中の決勝打を呼んだ。

 「自分も何とかつなげていこうという気持ちだった」

 通算2178安打を放ったプロ19年目の男にブランクの心配は無用だった。5日にへんとう炎を発症し9日には練習復帰したが、11日からの練習試合3連戦は欠場した。「(CSが)始まってしまえば、アドレナリンが出る。シート打撃でも、そこまでズレを感じなかった」。9月30日DeNA戦以来の実戦出場でも、しっかりと結果を残した。

 エルドレッドとの二者択一だった「6番・一塁」のスタメン。打撃コーチ陣は終盤のベンチワークも考慮して新井を残し、エルドレッドを先発出場させる方針を固めていた。しかし、緒方監督が最終的に新井の先発起用を決断した。見事に期待に応えた男は「ワンチャンスをモノにできて良かった」と笑った。

 昨年に続く日本シリーズ進出まで、あと2勝。「短期決戦なので、とにかく内容より勝ちにこだわっていく」。33年ぶりの日本一へ。大ベテランは結果を全力で追求する。 (桜井 克也)

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2017年10月19日のニュース