楽天・塩見、初CS1勝「すげえ緊張」も緩急自在6回1失点 

[ 2017年10月19日 05:30 ]

パCSファイナルステージ第1戦   楽天3―2ソフトバンク ( 2017年10月18日    ヤフオクD )

6回1死、明石(奥)を見逃し三振に仕留め雄叫びを上げる塩見
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 今季3勝の楽天・塩見が6回を投げ、今宮のソロのみの1失点。7年目で初のCS登板で1勝を手にした。

 「真っすぐも走っていたし、コントロールも良かった。緩急を使わないと勝負できないと思っていた」

 2度の内川斬りが鍵だった。初回2死一塁は127キロのスプリットで空振り三振。4回1死一塁では初球104キロのカーブの後、134キロの直球で三ゴロ併殺打に仕留めた。強い当たりだったが「4回は危なかったけどラッキーだった」。5回まで二塁を踏ませず、流れを引き寄せた。

 昨年まで背番号11。FA加入した岸に譲り、17を背負った今季は苦しんだ。「(腰の)ヘルニアで出遅れて苦しい思いをした」。5月31日の巨人戦で今季初登板初勝利も、7月まで2軍へ逆戻り。8月以降も先発は4度だけだった。ファーストSは宮崎でのフェニックス・リーグで調整。梨田監督は「久々の登板だったけど、腕が振れていた」と第2戦先発の辛島との「塩辛」コンビの先陣を切った男を称えた。

 日本一に輝いた13年は左肩痛で1軍登板なしだった。「すげえ、緊張しました。雰囲気も分からなかったけど、逆に良かったかもしれない。すんなり入れた」。ヤンキース・田中らと同じ88年生まれの左腕が、新たな勢いをチームにもたらした。 (春川 英樹)

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2017年10月19日のニュース