福留、安藤の“花道”飾る一発「勝ちゲームで投げてほしかった」

[ 2017年10月11日 05:51 ]

セ・リーグ   阪神6―1中日 ( 2017年10月10日    甲子園 )

7回1死、福留は右越えにソロ本塁打を放つ
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 CSへ、福留が満点の仕上がりだ。初回、2死二塁でジョーダンのスライダーを引っ張って一、二塁間を破る。「抜けてくれてよかった」。第1戦のDeNAの先発が予想される今永と同じ左腕からの先制打で完全に気分を良くした。

 3回は四球、5回も四球、そして7回1死からは福谷のチェンジアップを右翼ポール際へ、9月5日の広島戦以来となる18号ソロだ。2打数2安打2四球で、全4打席で出塁すると、左翼の守備でも5回2死一、三塁からの代打亀沢の左翼線寄りのライナーにダイブしてキャッチ。無失点でマウンドを降りた石崎にプロ初勝利を献上する大ファインプレーだった。

 試合後の、同級生・安藤を思いやるコメントがまた格好いい。攻守に躍動していたことを振られると「安藤には勝ちゲームの中で投げてほしかったので、それができて良かった」とサラリ。糸井や鳥谷らが試合の早い段階でベンチに下がったが、福留が下がったのは9回の守備から。8回の安藤の投球を、グラウンドに一緒に立って、左翼から最後の勇姿を見守りたかった。

 セレモニーでは藤川、鳥谷とともに選手を代表して花束を渡した。抱擁した。言葉を交わした。内容は明かさなかったが、スピーチでの安藤からの「日本一を目指してほしい」というメッセージを受け止め、約束したのだろう。

 CSまで、あと4日。万全の調整を経て、そしてチームメートの思いを胸に、大一番に向かう。 (畑野 理之)

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2017年10月11日のニュース