由伸巨人、4年ぶり打撃コーチ3人体制 脱ベテラン任せへ育成急務 

[ 2017年10月11日 05:44 ]

笑顔で練習を見守る高橋監督
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 巨人は10日、高橋監督が3年契約の最終年を迎える来季の1軍コーチングスタッフを発表した。球団OBの吉村禎章氏(54=スポニチ評論家)が11年以来の復帰で、打撃総合コーチに就任。球団で「打撃総合」の肩書は92年の中西太氏以来となる。江藤打撃コーチに代わって2軍から小関コーチが昇格し、二岡打撃コーチと4年ぶりの3人体制で打撃部門の強化に当たる。

 今季は菅野、マイコラス、田口の3本柱が安定した投球を見せたが、球団史上初めてCS進出を逃した。鹿取義隆GMは「今年は打撃の方が上がらなかったので強化しようということ。(3人が)どういう役割を果たすのか、高橋監督を交えて相談していきたい」と説明する。

 優勝した広島とは総得点で200点の差をつけられ、本塁打数は昨年より15本減少。阿部、村田のベテランに頼る部分が大きく、期待した若手がレギュラーに定着できなかった。貧打解消へ、現在フェニックス・リーグに参戦している岡本、宇佐見、吉川尚ら若手の成長が、チーム力の底上げには不可欠だ。

 新体制は11月1日から。吉村氏は「チームとして、全てにおいて変わらなければいけない。私の役目としては若い力を一人でも多く出すこと。レベルアップさせたい」と意欲を口にした。 (川島 毅洋)

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2017年10月11日のニュース