早すぎる?マエケン 3回2失点交代のワケ PO見据え救援に配置転換へ

[ 2017年9月23日 05:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース5―4フィリーズ ( 2017年9月21日    フィラデルフィア )

<フィリーズ・ドジャース>3回2失点だった前田(AP)
Photo By AP

 ドジャースの前田は21日(日本時間22日)、敵地フィリーズ戦に先発し3回3安打2失点、3三振で勝敗は付かなかった。4回に打順が回ってきたところで代打を送られ、61球で降板。今後は救援に配置転換されることが告げられた。

 プレーオフを勝ち抜くための配置転換だ。先発はカーショー、ダルビッシュら4人で臨む。デーブ・ロバーツ監督は「これから先はケンタをブルペンの戦力とみなす。今季(中継ぎを)経験しているが、うまく適応していた。数日間休みを与えて、そのあと実戦で起用する。ポストシーズンの戦力と考えている。早めに代えたのは球数が増えていたのもあるが、配置転換も理由にあった」と説明した。

 ド軍は中継ぎ右腕で大活躍していたバエスが9月の防御率20・77と大不振。ラビン、ストリプリングらほかの救援右腕も結果を出せず、首脳陣は頭を抱えていた。そこで救世主になるのが前田だ。

 指揮官は「ケンタはキャリアを通して、右打者に良い結果を残している。ポストシーズンの戦いでマッチアップを考えると、彼の能力を活用する機会は十分にある。うまくやれる」。今季の対右打者の被打率・215、メジャー2年間で607打数で203三振を奪っている。

 この日もフィリーズの4番ホスキンスからカーブで空振り三振を奪った。ロバーツ監督は「ストライクゾーンからワンバウンドになった。ホスキンスはリーグトップクラスの若手打者。ボール球にはまず手を出さない。彼がワンバウンドを振ったのだから、ケンタのカーブがどれだけ素晴らしかったかを示している」と絶賛。右腕も「カーブが良かったですね。いい感じで投げられた。練習中にカーブの感覚でいいのがあったので、ちょっと変わったかもしれないですね」と手応えを口にした。

 ポストシーズンはカーショー、ダルビッシュら強力な先発4人で臨む。前田は「ポストシーズンで力になれれば選手としてうれしい。チームが世界一になれるようにどんな場所でも投げていければいい」と前向きに言った。チームは連敗を4で止め、マジックを1とした。22日(日本時間23日)は本拠地でジャイアンツを迎える。殿堂入りした元監督トミー・ラソーダ氏の90歳の誕生日でもある。ロバーツ監督は「トミーの誕生日に5連覇とはピッタリ」と笑顔で話していた。(奥田秀樹通信員)

続きを表示

2017年9月23日のニュース