最速1位指名宣言の阪神 清宮にこだわるワケ 欲しい生え抜き30発大砲

[ 2017年9月23日 06:30 ]

15年、高山を引き当てた金本監督に清宮獲得の抽選を託す
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 阪神は12球団最速で清宮の1位指名を宣言した。プロ志望表明会見からわずか1時間後だった。西宮市内の球団事務所で応じた四藤(よつふじ)慶一郎球団社長は力強い口調で明言した。

 「それが既定方針。くじ引きになると思いますが、1位で指名させてもらおうと思っています。オーナーや監督とも話してきた」

 昨年の大山ら、近年はドラフト前日か当日に1位指名を決めることが多かった。9月中の公言は12年の藤浪以来。どこよりも早く1位方針を固め、本人の進路表明を待つだけだった。くじ引き役は「今までずっと監督に行ってもらっているので」と、15年ドラフトでヤクルトと競合の末に高山を引き当てた金本監督に託す構えだ。

 阪神電鉄本社がある大阪市福島区出身で大の虎党の父・克幸氏の影響も受けた清宮は幼少期から阪神ファンだった。調布リトルシニア時代の13年12月に掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(現2軍監督)の訪問を受けた。「清原、松井クラス。それ以上かも」と絶賛されバットを贈られ、清宮も「僕も阪神ファン。偉大な人。うれしいです」と感激していた。

 シーズン30本塁打以上した球団の日本選手は07年に金本監督が31本塁打したのが最後。生え抜きに限れば、85年の岡田、掛布までさかのぼる。木製バットを振る映像も確認した金本監督は「木のバットであれだけ飛ばす。なかなかいない」とほれ込んだ様子。将来的なメジャー志望も「いいんじゃない、それは」と介さず「日本で何本打つかも興味ある。王さんに近づけるかとかね」と期待を膨らませた。

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