【吉村禎章の目】清宮は一番の武器である長打力を極めてほしい

[ 2017年9月23日 09:30 ]

授業のため、先に会見場を後にする清宮(左は藁谷友紀校長、右は和泉実監督)
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 最初は清宮も戸惑うはずだ。プロ、特に1軍の投手はスピード、制球力、変化球の切れなどレベルが違う。ただ、ボールの見極めは試合に出て、慣れていくことで必ず身につく。木製バットへの対応もそう。大切なのは心技体の「心」。これまで以上の注目の中、結果が出なくても焦らず下を向かないことだろう。

 パワーに加え打撃の柔らかさ、スイングスピードの速さなど早実で着実に成長した。プロの世界で技術は確実に伸びる。あとは「体」。特に最初のキャンプなど、体力的にタフな面も必要だ。

 93年、松井秀喜の1年目も近くで見ていたが苦労していた。彼はとにかくバットを振った。寮の部屋の畳がすり切れたのは有名な逸話だが、加えて常にフルスイングを貫いていた。松井、そして清宮に共通するのは天性ともいえる遠くへ飛ばす能力。清宮も一番の武器を磨き、それを極めてほしいと思う。(スポニチ本紙評論家)

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