【石井一久氏の目】大谷 走塁のルーティンを変えたことが影響も

[ 2017年4月9日 09:15 ]

パ・リーグ   日本ハム1―8オリックス ( 2017年4月8日    京セラドーム )

<オ・日>初回2死、三ゴロに倒れた大谷は左太腿裏に違和感を覚え顔をゆがめる
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 あくまでも足首をテーピングやサポーターなどで保護していた場合の話になるが、同じように足首を痛めたことがある僕の経験上、ハムストリング(太腿裏)に張りが出やすい。足首がホールドされた状態になると、どうしても違う筋肉を使うようになる。スパイクをハイカットに替えただけでも、今までと違う箇所に張りが出たりする。肩を痛めた投手が、より肘を使って投げるようにするのと同じ理論だ。

 加えて、走塁のルーティンを変えたことも影響した可能性はある。今まで右足で一塁ベースを踏んでいたのを、左足で踏むように指導を受けていた。練習では意識していても、試合になると、長年染みついた習性を変えるのは難しい。特に一塁までは全速力に近いダッシュになるので、瞬時の判断になる。足の運びをとっさに変えようとすると、筋肉もいつものリズムではない動きが出てしまったりする。

 試合復帰まで4週間。完治して戻ってきた後も足首をホールドしながらプレーを続けるなら、メリットもあるが、同時にリスクもつきまとう。(スポニチ本紙評論家)

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2017年4月9日のニュース