大谷「僕からは何も言えない」今度は左脚肉離れ…離脱4週間か

[ 2017年4月9日 08:45 ]

パ・リーグ   日本ハム1―8オリックス ( 2017年4月8日    京セラドーム )

<オ・日>初回2死、三ゴロに倒れた大谷は左太腿裏に違和感を覚え顔をゆがめる
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 右足首痛を抱え打者専念中の日本ハム・大谷翔平投手(22)が8日、オリックス戦に「3番・DH」で先発出場し、初回の走塁中に左足に違和感を覚え途中交代。試合後に大阪市内の病院でMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受け、「左大腿二頭筋肉離れ」と診断された。実戦復帰まで4週間程度を要する見込みで、投手としての復帰はさらに遅れることが予想される。4連敗となった昨季の日本一チームにとって大打撃だ。

 京セラドームの地下駐車場。無数のフラッシュに包まれた大谷は表情を変えることなく、自力でバスに向かった。報道陣の問いかけには「何もないです。トレーナーに聞いてください。僕からは何も言えない」と話すのが精いっぱいだった。

 アクシデントは初回2死で迎えた1打席目に起きた。コークのチェンジアップを打ち損じ、三遊間へ緩いゴロが転がると一塁へ全力でダッシュ。だが、途中で足元がばたつき、歩幅を合わせることができず、痛めている右足で一塁ベースを踏んだ。栗山監督はベンチで何かを叫び、腕を組んだまま動かなかった。大谷は苦痛に表情をゆがめ、左足を引きずりながら三塁ベンチへ。アイシングを施し、試合を見守るしかできなかった。

 福島芳宏チーフトレーナーは「走っている時に痛みが出た」と説明し、右足首をかばった可能性についても「あるかもしれない」と認めた。試合後、大阪市内の病院でMRI検査を受け「左大腿二頭筋肉離れ」で程度は「2度」と診断された。中程度の肉離れで、試合に出場できる状態になるまで1カ月程度を要することになった。再発防止のため「全力疾走禁止」を通告していた指揮官が心配していた事態が起きてしまった。

 大谷は右足首痛のためWBCは不参加だったが3年ぶりに打者として開幕を迎え、打率はチーム2位の・407、同1位の2本塁打と存在感を示してきただけに戦力ダウンは計り知れない。くしくも試合前にブルペン入り。捕手を立たせ、オフから通じて最多の40球を投げた。指揮官は「今は凄く大事な時期」としながらも「強度は100(%)に近い」と証言。投手復帰も近づいてきた矢先の負傷で、スケジュールは白紙となる。

 チームでは岡が昨年8月に右大腿四頭筋の肉離れで復帰に1カ月以上もかかった。肉離れは癖になりやすく、復帰をあせれば、逆の右足への故障のリスクもある。二刀流の大谷ならば、さらに慎重さが求められる。

 試合後、栗山監督は報道陣の問いかけにも無言でバスに乗り込んだ。大谷はプロ5年目で初の負傷による長期離脱。4連敗となった昨季王者、そして大谷本人ともに試練を迎えた。 (柳原 直之)

 ▼佐賀大医学部整形外科・馬渡正明教授 大谷選手の肉離れが2度と診断されたが、MRIを受けた結果、筋肉の挫傷が明らかになったのだろう。「1度(軽度)」ではなく「2度(中等度)」ということは損傷が筋と腱をつなぐ部分にまで及んでおり、軽症ではないことがうかがえる。筋腱が断裂したわけではないが、一般の方なら負傷前の状態に戻るまで2カ月はかかる。身体能力の高い22歳の大谷選手だと早い回復が見込まれるが、負担の大きい投手と打者の二刀流となれば、最低でも6週間程度はかかると予想する。

 ≪栗山監督による大谷への走塁注意≫

 ☆3月3日 札幌市内で行われた「激励会」で、野手での実戦復帰を目指す大谷について問われ「試合に出る状態になったら“絶対に(全力で)走るな”と言うつもり。ベース際(で速度)を緩めることを約束させる。シーズンでも」

 ☆3月25日 ヤクルトとのオープン戦(札幌ドーム)で大谷が二ゴロ併殺に倒れた際に全力疾走を行わなかったことに「走りたくなる場面で走らなかった。それが一番良かった」

 ☆4月1日 西武戦(同)の初回2死、大谷が全力疾走して痛めている右足で一塁ベースを踏んで二塁内野安打とし「説教する。やってはいけないこと。分からないなら試合に出さない。本当に怒っている」と語気を強めた。

 ☆4月3日 2日の同戦で大谷が投手強襲の内野安打に「もうちょい(スピードを)落としてもセーフになるのが分かんねーのか、バカ」と怒りをあらわに。

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