中日ドラ1柳 同期ルーキーから刺激続々 右肘違和感から復帰へ順調

[ 2017年4月9日 10:20 ]

開幕前のファンミーティング2017で意気込みを語る中日・柳
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 同期たちから刺激を受けている。中日のドラフト1位・柳(明大)だ。3月上旬、右肘付近に違和感を覚えて2軍調整中。開幕1軍入りはかなわなかったが、現在はナゴヤ球場でフリー打撃に登板するまで回復。1日も早い戦列復帰を目指している。

 「状態は上向きです。久しぶりに(フリー打撃で)投げるのは楽しかったですね。4月中には(試合で)投げられたらいいと思っています。1日でも早くゲームで投げたいですね」

 そう明るい表情で語っていた。3月19日の故障後初ブルペンから今月3日にはフリー打撃登板。ひとつずつ段階を踏み、経過は順調のようだ。

 「(京田の活躍は)同期なので刺激になります。寮で会えば元気そうですよ」

 チームは7日、開幕からの連敗(引き分けを挟んで5連敗)を止め、ようやく今季初勝利を挙げた。ドラフト2位の京田(日大)の存在感が光っているが、即戦力と期待されるドラ1右腕のデビューは待ち遠しいところ。その柳は31日の巨人との開幕戦(東京ドーム)を、名古屋市内にある球団寮の昇竜館で一人、テレビ観戦したという。

 「今まではテレビの中のプロだったけど、今はあの舞台でやれるんだと思って見ていました。1軍でしっかり活躍できる立場になっていきたいです」

 明大、大学日本代表でも主将というだけあってしっかり者のイメージが強い。実は京田には、入団会見前、「僕が本性を暴いていきますよ」と笑って宣言されていた。そして既に3月中、「もう暴きました。柳の名誉のために言いませんけどね(笑)」と得意げに言われている…。切磋琢磨(せっさたくま)する同期。寮内での会話は気になるところだ。

 京田だけではない。「星と佐野も試合に出ていますしね。刺激になります」。明大から一緒にプロ入りしたヤクルト2位の星、DeNAの9位・佐野はともに開幕1軍入りを果たした。「(二人のデビュー後も)連絡はしていません。グラウンドで会いたいですね」。3月中旬にあった明大の卒業式にも出席していないという。奇遇にも3人とも同じセ・リーグ球団に在籍。近い将来、グラウンドで、笑顔で再会できることを願っている。(記者コラム 細川 真里)

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2017年4月9日のニュース