中日・大野 20%減で1億円大台割れ 広島に「カモに思われている」

[ 2016年11月19日 05:30 ]

契約を更改し、取材に応じる中日・大野

 中日・大野雄大投手(28)が18日、ナゴヤ球場で契約更改交渉を行い、今季年俸1億800万円から20%ダウンとなる8640万円(推定)でサイン。来季、雪辱する相手を「カープの選手全員」とし、中でも完膚なきまでに打ちのめされた鈴木を“神らせない”ことを宣言した。

 今季は初の開幕投手を務めたが、左肘痛で4月15日に出場選手登録を抹消されると、1カ月半にわたって戦線を離脱。規定投球回には届かず、7勝10敗、防御率3・54と4年ぶりに2桁勝利も逃した。来季の目標を「相手に手も足も出ないと思わせる投手になりたい」と掲げる左腕の一番の標的は赤ヘル打線だ。

 今季は5試合で1勝4敗、対戦防御率7・36と打ち込まれた。特に鈴木には16打数10安打で被打率・625と“神ってる”姿を見せつけられた。「カモに思われている。あり得ない数字。ギャフンと言わせたいし、今年の大野は違うと思わせないといけない」。開幕4カ月以上前からリベンジに燃えている。

 今月上旬には初めて鳥取市のトレーニング施設「ワールドウィング」で岩瀬らと練習し、初動負荷理論を吸収。年明けも同施設で自主トレを行う。「やれば数字で評価してもらえる世界。単純な話。やるだけ」。天敵を打ちのめし、1億円プレーヤーに返り咲くため、大野はやる。 (桜井 克也)

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2016年11月19日のニュース