【巨人秋季キャンプ】高橋監督、若手成長に手応え「上のメンバーにと…」

[ 2016年11月19日 13:56 ]

宮崎秋季キャンプを打ち上げ、手締めする巨人・高橋監督。前方は宮国

 巨人は18日、14日間の宮崎秋季キャンプを打ち上げた。高橋監督は「期間はそんなに長くなかったですけど、量もできたし、少しでも力はついたかなと」と総括。さらに「来年の春、上のメンバーに入れようかなというのは野手では、半分くらいはいる」と話し、1軍経験のない選手も含まれることを明かした。

 候補の一人が、来季2年目を迎える捕手の宇佐見だろう。12日に行われた韓国・ハンファ戦との練習試合(サンマリン宮崎)では先発マスクをかぶり右前適時打を放った。17日の同戦もスタメン出場し1安打。打撃練習中には高橋監督から熱視線を送られることも多かった。首脳陣の期待の高さがうかがえる。

 巨人は若手捕手の育成が急務。阿部は右肩痛の影響で、今季は一塁のみの出場だった。小林誠は今季129試合に出場し、侍ジャパンの強化試合にも選出された。だが打率・204は課題で、高橋監督も「(若手捕手と)そう大差はないでしょう。坂本とは違うんだから」と正式なレギュラーとは認めていない。そんな中、今キャンプで宇佐見のアピールは光った。

 村田ヘッドコーチが驚いたのはその肩の強さ。練習を間近で見守り「肩がいいとは聞いていたけど、こんなにいいとは思わなかった。聞いていた以上に肩が強い」と評した。第3クール初日の15日に行われた送球練習。本塁から矢のような送球を三塁へ見せた。三盗を8度企図され、5度阻止。強肩が売りの小林誠と全く同じ回数を阻止した。

 秋季キャンプには新戦力も加わった。日本ハムからトレード移籍した吉川光はブルペンで抜群のバランスを見せ、石川は練習試合で特大の一発を放った。指揮官は「オフや自主トレの報告が来るでしょうから、そういうのを最終的に判断する」と来春1軍キャンプ入りへ、若手に競争を促している。(記者コラム・神田 佑)

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2016年11月19日のニュース