ヤク山田 青木とWBC共闘熱望「一緒にできたらうれしい」

[ 2016年11月19日 05:30 ]

左打席でティー打撃を行う山田

 ヤクルト・山田が、来年3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でアストロズ・青木との共闘を熱望した。

 この日は埼玉県戸田市内の2軍施設で行われた秋季練習に参加。「僕が(WBCメンバーに)選ばれるかな」と苦笑しながらも「一緒にできたらうれしいですね」とラブコールを送った。

 同時期にヤクルトに在籍したのは、山田が入団1年目だった11年だけだが、チームの顔である背番号「1」をともに背負った2人は深い絆で結ばれている。昨オフ、山田の背番号「23」からの変更が発表された契約更改交渉の席では、11年まで「1」をつけていた青木がサプライズ登場。新しいユニホームを手渡された山田は「めっちゃびっくりした。青木さんやん…」と感激した。今オフも青木とは都内で会食。「その(WBCの)話はしなかった」と言うが、ステーキをごちそうになり、至福の時間を過ごした。

 今季は史上初の2年連続トリプルスリーを達成したが、メキシコ、オランダと対戦した今月の強化試合では打率・077、0本塁打と実力を発揮できなかった。不慣れな三塁の守備でも悪送球の失策を犯し「期待に応えられなかった」と厳しい表情だった。精神的な支えにもなる青木とWBCでの共闘が実現すれば、山田のプレーに好影響をもたらす可能性がある。

 青木はアストロズとは契約合意に至っておらず流動的だが、侍ジャパンの小久保監督の構想には入っている。山田が青木と一緒にプレーすれば、高卒ルーキーでプロ初出場を飾った11年のCSファイナルS中日戦以来。5年半の月日を経て、日の丸ユニホームでの共演に期待が膨らむ。 (平尾 類)

 ▽青木と山田の国際大会 青木はヤクルト時代にWBCに2度出場。06年は主に控えで5打数1安打1打点、09年は主力として全試合で3番を打ち打率.324、0本塁打、7打点。08年北京五輪は1~3番で全試合にスタメン出場し打率.294、1本塁打、7打点だった。山田は昨年のプレミア12では全試合で3番を務め、打率.308、2本塁打、4打点。14年の日米野球にも出場している。

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