ロッテ・大地 あえて狙った森福の得意球「3球しかない中で…」

[ 2016年8月29日 07:30 ]

<ソ・ロ>8回1死一、三塁、右前適時打を放った鈴木

パ・リーグ ロッテ7―5ソフトバンク

(8月28日 ヤフオクD)
 早いカウントでは打ちやすい球を待つ打者が多いが、ロッテ・鈴木はあえて難しい球種を狙っていた。8回に1点差まで迫り、なお1死一、三塁の場面だ。相手投手はスアレスから左の森福に交代した。左打者にはやっかいな外へ逃げるスライダーを決め球にすることが多い変則左腕だ。

 初球。低めのスライダーを振り抜いて右前へ同点打を運んだ。「森福さんのいい球はスライダー。3球しかない中で、どっちつかずで打ったら難しい投手だったのでスライダーを狙った」。難しい球種だからこそ早いカウントで狙わないと打てない。相手が得意とする球種に的を絞り、積極的に打ちに出た。

 鈴木は14日のソフトバンク戦(QVCマリン)でも土壇場の9回2死満塁でサファテの初球を捉え、同点の右前2点打を放った。そのときはバットをひと握り短く持ってサファテの最大の武器である直球を仕留めた。難しい球を捉えるため、打席では工夫を凝らす。

 この回は一挙5得点で逆転し、連敗を5で止めた。「みんなが勝ちたいと思っていた」と鈴木。主将の狙い打ちがチームの危機を救った。(渡辺 剛太)

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2016年8月29日のニュース