日本ハム ソフトBとの首位攻防戦 7日「投手・大谷」回避へ

[ 2016年8月2日 05:30 ]

7月10日のロッテ戦で右手中指のマメがつぶれ降板する大谷

 「投手・大谷」に暗雲――。日本ハム・大谷翔平投手(22)が7日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)も先発登板を回避する可能性が濃いことが1日、分かった。前半戦最後の登板でマメをつぶした右手中指の回復が遅れ、現在はブルペン入りを見合わせている。7日は好調な打者での出場か、もしくは中継ぎ待機か。し烈な首位争いの中、大谷の動向に注目が集まる。

 最大11・5もあった首位・ソフトバンクとのゲーム差は3に。鷹の背中が見えた。だが、エースを覆う雲行きはまだ怪しいままだ。今季は日曜日で先発ローテーションを回ってきた大谷。ここ2週に続き、7日ソフトバンク戦の先発も回避することになりそうだ。

 大谷自身が「投げたい気持ちはもちろんある。大事な試合が続くので先発したいが、それと(登板)できるというのは違う」と語る通り、前半戦最後の登板でマメがつぶれた右手中指の回復状況が思わしくない。後半戦初先発の予定だった7月24日のオリックス戦(札幌ドーム)では中継ぎで試運転。結果は1回無失点ながら、投球フォームも制球も乱れた。31日のソフトバンク戦(同)で先発復帰する予定だったが、一転、回避した。

 栗山監督は「指が気になるからフォームが(元に)戻らない」と指摘。マメがめくれた指の皮膚は既に再生したものの、万全な投球をするのに必要な厚みが出るまでに大幅に時間を要している。トレーナー管轄となり、24日以降はブルペン入りすらしていない。逆転優勝へエースの復活は不可欠。指揮官は「(投手で)いけるところで準備している」とも言い、7日は再び中継ぎ待機させて先発復帰へのステップとするプランを示唆した。

 2日から3位・ロッテと敵地3連戦。栗山監督は「あす(2日)どういう状況なのか見極める」と慎重だが、3試合ともDHでの出場が有力だ。そして、休みなく福岡に移動して5日から始まるソフトバンク3連戦(ヤフオクドーム)。大谷はソフトバンクに対し、今季カード別最多の6本塁打を誇る。5日はDHでその打棒を発揮できるが、7日に中継ぎ待機する場合は、前日6日は投手調整のため打者では出場できなくなる。デメリットを避け、ソフトバンク3連戦全てに打者出場する可能性もある。

 チームは11カード連続勝ち越しで球団記録を更新中で、「勝つためにしっかり活躍したい」と大谷。その起用法が、真夏の決戦の鍵を握る。

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