絶好調・新井 ヤクルト“一気飲み”に意欲「何も変わらない」

[ 2016年8月2日 05:30 ]

絶好調の広島・新井

 今度こそマジック点灯週間だ。広島は、2日からヤクルト(神宮)と2位巨人(マツダ)と各3連戦の計6連戦を戦う。チームをけん引するのはベテランの新井貴浩内野手(39)だ。今季ヤクルト戦では打率・389と好相性。3連勝すれば5日からの巨人3連戦中に優勝マジックが点灯する可能性もあるだけに「一気飲み」で弾みを付けたいところだ。

 25年ぶりのリーグ優勝に向け、8月に入った。2日からヤクルト、巨人と続く各3連戦は再度の独走態勢を築く上で重要な6試合となるが、新井は平常心を強調した。

 「何もこれまでと変わることはない。一戦一戦、みんなで一丸となってやるだけ」。

 今季のヤクルト戦では打率・389、2本塁打、18打点と何とも頼もしい数字を残している。新井自身は「全然意識していない。知らない」と無関心を装ったが、今回の舞台となる神宮球場は4月26日に通算2000安打を達成した思い出の地でもある。

 相性だけではない。打撃も好調を維持している。7月の月間成績は、打率はリーグトップの・443で7本塁打&24打点はDeNA・筒香に次ぐ同2位。チームの首位堅守に大きく貢献した。

 夏場に体力的な厳しさを感じて成績を落とした昨年との違いを今年は実感。「去年(の夏場)は疲れて動けなかったけど、今年は大丈夫」。積極的休養など首脳陣の配慮もあって、体調面は好調を維持している。

 5日からは巨人との3連戦が控える。最大11あったゲーム差は8に縮められただけに再度、突き放したいのが本音。新井には苦い記憶が脳裏に刻まれている。プロ入りは1999年で、巨人に11・5ゲーム差をひっくり返された96年の「メークドラマ」は経験していないが、阪神時代の08年、最大13ゲーム差をつけながら巨人に逆転を許した「メークレジェンド」の屈辱を味わった。同じ過ちを繰り返すわけにはいかない。

 2日から広島が4連勝し巨人が3連敗すれば5日にM32が点灯する。直接対決3連戦で点灯させ、引導を渡したいところだ。過去、41人しか達成していない300本塁打にもあと1本に迫るベテラン。「ヤクルト一気飲み」からのG倒を実現するべく、赤ヘル打線を引っ張る。(柳澤 元紀)

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2016年8月2日のニュース