明大痛恨…自力V消滅 延長13回勝ち越しスクイズ許し

[ 2015年10月27日 05:30 ]

<明大・法大>延長13回1死三塁、法大・清水二のスクイズで畔上(右)の生還を許す明大の(左から)柳、坂本バッテリー

東京六大学野球第7週最終日 明大1―2法大

(10月26日 神宮)
 3回戦1試合が行われ、明大が法大に敗れて自力優勝が消滅した。勝てば2季ぶりの優勝だった明大は1―1の延長13回にスクイズで勝ち越しを許した。早大、慶大、明大の3校に優勝の可能性が残り、31日から最終週の早慶戦が行われる。

 明大ナインは目にうっすら涙を浮かべ、引き揚げる足取りは重かった。2季ぶりのリーグ優勝に王手をかけながら連敗を喫し、自力優勝が消滅。善波達也監督は「勝たせられなかった私が悪い」と悔しさをにじませた。

 延長13回にもつれ込む死闘だった。4回から救援した柳が、10イニング目に1死三塁からスクイズで勝ち越しを許して万事休した。バッテリー間の絶妙な位置に転がった打球に、捕手・坂本と見合って反応が遅れた。13奪三振154球のロングリリーフが実らず「ランナーが走ってバッターが構えたところは分かったけど自分の技術が…。防げた失点だった」。ドラフト会議で阪神から2位指名された坂本も「迷いというか意志の弱さが出た。柳が頑張っていたのに悔しい」と唇をかんだ。

 右手有鉤(ゆうこう)骨骨折の手術を終えた同1位指名の高山が、腕を三角巾でつった姿で神宮に駆けつけたが、歓喜の瞬間は訪れなかった。まだ優勝の可能性は残っているだけに、高山は「待つだけですね」と諦めた様子はなかった。 (松井 いつき)

 ▼明大・菅野(通算28二塁打とし、リーグ最多記録を更新)長い歴史の中に自分の名前が刻まれるのはうれしい。

 ≪優勝の条件≫31日からの早慶戦では、早大は勝ち点を取れば2季連続優勝が決まる。慶大は2勝0敗で勝ち点を挙げれば9勝4敗で明大と並び、優勝決定戦に持ち込める。慶大が2勝1敗なら勝率で上回る明大の優勝となる。

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