3打席連続アーチ 笑顔の山田「素直にうれしい。あしたも頑張る」 

[ 2015年10月27日 22:18 ]

<ヤ・ソ>逆転2ランの山田はナインにハイタッチで迎えられる
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日本シリーズ第3戦 ヤクルト8―4ソフトバンク

(10月27日 神宮)
 敵地で連敗スタートとなったヤクルトへ流れを引き戻したのは、若きスラッガー山田哲人内野手(23)のバットだった。

 ミスタープロ野球と呼ばれた長嶋茂雄(巨人)がロッテと対戦した1970年の第3、第4戦で2試合にまたがって記録して以来、実に45年ぶり2度目となる日本シリーズでの3打席連続本塁打。山田は、スタンドからの大歓声に「素直にうれしいです。ありがとうございます」と笑顔を振りまいた。

 初回に回って来た第1打席は、1死一塁からソフトバンクの先発・中田のスライダーをバックスクリーン左に運んで先制2ラン。2―2で迎えた3回の第2打席では、2死走者なしから中田の直球をVTRのようにバックスクリーン左に叩きこんだ。そして3―4で迎えた5回の第3打席では、2死一塁から2番手・千賀の直球を今度は左翼スタンドへ。「鳥肌が立ちました」。歴史的な場面に立ち会った真中満監督(44)も思わずそう口にするほどの驚弾3連発だった。

 偉業達成となった第3打席について「ホームランは狙っていなかった。しっかり強い打球を打とうと、自分のバッティングをしようと思った結果がホームランにつながったので良かった」と振り返った山田。2連敗から逆転日本一へ。「ソフトバンクは強敵ですが、何とかあしたも勝てるように頑張っていきたいと思います」。ヒーローの声が神宮の杜に響いた。

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