賭けの対象に是非問う声 賞金発生する大リーグのネットゲーム

[ 2015年10月27日 10:15 ]

 プロ野球巨人の選手による野球賭博関与が発覚し、日本球界が揺れる中、米大リーグでも野球を賭けの対象とすることの是非を問う声が上がった。ワールドシリーズ開幕を翌日に控えた26日、マンフレッド・コミッショナーの記者会見で、賞金が発生するネット上のゲーム「デーリー・ファンタジー」を賭博の一種とみなすかどうかについての質問が出た。

 実在の選手で架空のチームをつくる「デーリー・ファンタジー」は選手の実際の成績によって点数が決まり、賞金が日ごとや週ごとに分配される。

 コミッショナーは「賭博ではない。ゲームとしての技術が必要なもので、法にのっとっている」との見解を示し「ファンと(野球と)の関わりにおいて、重要な要素になっている」と商業的効果を主張した。

 日本では今回の野球賭博関与で野球をスポーツ振興くじの対象とすることに否定的な意見が強まった。メジャー選手らのゲーム参加は規定で禁止されているが、将来的にゲームの賞金額が上がれば、不正行為が起こる可能性も否定できないことから、米メディアでは懸念する声も上がっている。(共同)

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2015年10月27日のニュース