巨人セペダ人間性も至宝級 野球への姿勢 料理振る舞う家族愛

[ 2015年9月2日 08:00 ]

巨人のセペダ。CSでキューバ主砲の意地を見せてほしい

 昨季加入した巨人のフレデリク・セペダ外野手(35)。言わずと知れたキューバ国内で圧倒的な人気を誇る英雄だ。来日2年目の今季は28打席無安打と結果を残せず2軍での調整が続いているが、川崎市のジャイアンツ球場でモチベーションを低下させることなく黙々と汗を流している。

 野球に取り組む姿勢はまさに見本だ。7月にカナダ・トロントで行われたパンアメリカン大会にキューバ代表として7試合に出場。打率は・231ながら、2本塁打、5打点と勝負強さを発揮し、銅メダル獲得に貢献した。約36時間の長旅を経て再来日した翌29日。強い日差しが照りつける中、朝から2軍の全体ミーティングに参加。ランニングもこなし「疲れや時差ぼけはあるけど、私はキューバの侍だからね」と親指を立てて笑った。

 そんなキューバの至宝は、意外にも庶民的な生活を送っている。自ら大型スーパー「コストコ」や業務用スーパーに買い物にでかけ、材料を調達。母国の料理を自炊しているのだ。「ナイター終わりだと難しいけど、できる限り自炊してるよ。米、肉、豆を使った料理をよく作っている。料理が好きなんだ」。キューバにいるときは愛する家族に料理を振る舞っているという「ビストロパパ」。人間性も至宝級だ。

 4月23日のイースタン・リーグ日本ハム戦(鎌ケ谷)で“今季初安打”をマーク。内田2軍打撃コーチから「日本では願い事がかなったらやるんだ」と促され、だるまの目入れ式を行い、ようやく笑顔を浮かべた。「ここから爆発したい。1軍で打って貢献したい」と意気込み、6月12日に1軍に昇格したものの、同16日に再び2軍降格。現在はコンディションが万全ではなく、別メニューでの調整が続いている。

 今季も佳境を迎え、巨人は残り21試合。セペダがこのまま無安打でシーズンを終えてしまうのはあまりにも寂しい。昨季の阪神とのクライマックス・シリーズ(CS)ファイナルS(東京ドーム)で本塁打を放っている35歳。1軍昇格のチャンスをつかむのは容易ではないが、キューバの主砲の意地を見せてほしい。(青木 貴紀)

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