ローテ再編、過密日程…試練も緒方監督「先のことを考えずに」

[ 2015年9月2日 05:30 ]

<神・広>降雨のため試合が中断しベンチに待機するジョンソン(右)ら広島ナイン

セ・リーグ 広島 雨天中止 阪神

(9月1日 甲子園)
 降雨によるグラウンド整備のため44分遅れで始まった阪神戦は、1回表2死走者なしで雨脚が強まり、そのままノーゲーム。準備していた先発・ジョンソンは「ヒットも打たれていないし、点も取られていない。投手には最高の試合だった」とおどけた。

 首脳陣は、しかし、笑っていられない。ローテーションの変更を余儀なくされた上に、月末の12連戦など過密日程がさらにタイトになる公算大。緒方監督は「天候だからしょうがない。きょうの試合がどこに入るかわからないので、何とも言えない」と複雑な表情で話した。

 畝投手コーチは「中止は痛い。ジョンソンは中4日で考えていたので」と明言した。何しろ、上位2チームとの直接対決6連戦。防御率リーグ1位の助っ人左腕に虎退治を任せた後、週末6日にツバメ斬りを託す予定が狂った。好相性を誇る阪神戦登板を見送り、4日のヤクルト戦へまわる見通しだ。

 雨天中止は今季8度目。今後も中止が重なればダブルヘッダーが組まれる可能性すらある。上位浮上を狙うには過酷な状況。試練だが、指揮官は「先のことを考えずに1戦1戦」と、自らに言い聞かせるように話した。

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2015年9月2日のニュース