U18日本 新打線大当たり!“清宮不在シフト”で12点爆発

[ 2015年9月2日 05:30 ]

<日本・メキシコ>6回、オコエは猛打賞となる中前打を放つ

第27回WBSC U―18ワールドカップ・1次ラウンドA組 日本12―0メキシコ

(9月1日 舞洲)
 A組1位でスーパーラウンド進出を決めている日本は、1次ラウンド最終戦でメキシコに12―0で7回コールド勝ちし、5戦全勝とした。左膝に違和感を訴え、前日のチェコ戦を途中交代した清宮幸太郎内野手(1年=早実)は欠場したが、大きく組み替えた打線が12安打と爆発。初の世界一を目指し、日本は3日のスーパーラウンド初戦でB組3位のカナダと対戦する。

 雨で試合開始が2時間15分遅れたが、若き侍たちの集中力が切れることはなかった。2回に3番・平沢の満塁走者一掃二塁打などで5点を先制すると、その後も得点を重ねて12安打12得点で7回コールド勝ち。1次ラウンドを圧倒的な強さで全勝通過したが、西谷浩一監督は「世界一を獲るために集めたメンバー。もっと、まだまだ、という気持ちで次につなげたい」と気を引き締めた。

 この日は大幅にスタメンを入れ替えた。清宮が左膝の違和感で欠場。4番の代役には前日にチーム1号を放った好調の勝俣、DHにはオコエを本来の1番ではなく、6番で置いた。過去4試合で出塁率・882をマークしていた船曳を9番から1番に配し、さらに2番には内野手登録の杉崎を左翼で起用した。スーパーラウンドを前に「清宮不在シフト」とも言える新オーダーを試した。

 指揮官は「いろんなパターンを試したということ。急造とか言ってられない」と説明した。外野手は豊田も左膝の亀裂骨折で離脱しており、手薄。「外野は初めて。豊田の分まで頑張らなきゃと思った」という杉崎は急きょ宇草の外野グラブを借りて出場し、その後も二塁→中堅とめまぐるしく変わる守備位置に対応。バットでも4安打をマークした。先発マスクの堀内も5回から左翼に回すテストも行った。

 「DHになって打撃への意識が高まった」というオコエは、3安打2打点と活躍し「清宮はきのう少し落ち込んでいたので声をかけたりした」と団結を強調した。あす3日からのスーパーラウンドは強豪ぞろい。清宮は復帰できる見込みだが、万全な状態に戻るかは不透明。初の世界一へ、西谷監督は「全員が束になって悲願の世界一を獲りたい」と言葉に力を込めた。(松井 いつき)

 ▼勝俣(4番として5回1死二、三塁で2点適時打)自分が(4番を)打っていいのかなと思うけれど、うれしい。打撃はだいぶ当たっている。

続きを表示

この記事のフォト

2015年9月2日のニュース