山崎康33S 前回奥歯欠け救援失敗…治療して気持ち切り替えた

[ 2015年9月2日 05:30 ]

<中・D>9回、山崎康は中日の攻撃を3人で締め33セーブ目を挙げる

セ・リーグ DeNA6-5中日

(9月1日 ナゴヤD)
 DeNAの新人守護神・山崎康が1点リードの9回を3人で片付け、今季33セーブ目。リーグトップの阪神・呉昇桓に5差に迫り「しっかりしたマウンドさばきができた。これを続けていきたい」と納得の表情だった。

 伝家の宝刀・ツーシームに依存せず、10球中9球が直球だった。最速144キロ止まりと普段より5キロ以上遅かったが、「わざとです。見てる人は物足りないかもしれないが僕自身は満足している」とバランス重視のフォームで大島、亀沢から連続三振。女房役の嶺井も「球速以上に球が来ていた」とうなった。

 プロ1年目の守護神は2試合連続救援失敗がない。前回8月29日の広島戦(横浜)で3敗目を喫し、深夜に歯科医へ直行。「投げた時に奥歯が欠けたので治療しました。大学(亜大)でもよく欠けた。もう大丈夫」と翌日は白い歯を見せていた。気持ちの切り替えの早さも大きな武器だ。

 負ければ自力CS進出の可能性が消滅する危機で踏ん張り、8月6、7日以来の連勝。中畑監督は「中継ぎ陣が壊れなければいいけど」と心配顔だったが、残り21試合。セーブ数とチームの白星を積み重ねる。(平尾 類)

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2015年9月2日のニュース