和田「これだけ打てるとは」史上3人目の両リーグ1000安打

[ 2015年8月17日 05:30 ]

<中・巨>セ・パ両リーグ1000安打を達成しファンの声援に応える和田

セ・リーグ 中日3-2巨人

(8月16日 ナゴヤD)
 また一つ金字塔を打ち立てた。今年6月に2000安打を達成した中日・和田が、2回の中前打に続き、4回2死一塁で外角速球を右前にはじき返した。これが中日通算1000本目の安打。大杉勝男、落合博満に続く史上3人目の両リーグ1000安打となった。

 「もっとヒットを打っている方々がいるし、僕はたまたまセ・パと分かれてきたからこうなった。でも、これだけ打てるとは思わなかった」

 謙虚に振り返ったが、投手の顔ぶれも攻め方も違う2つのリーグで、変わらぬ打撃を続けていることに価値がある。

 特に07年オフにFA宣言した際、獲得に動いてくれた当時の落合監督(現GM)と同じ領域に立てたことは格別だ。少年時代、遊びでマネをしたのが「神主打法」と呼ばれた落合の打撃フォームだった。中日で師弟関係となると、長く現役でやれるように二人三脚で打法改造に着手。「技術的なことも教えてもらったし、学ぶ部分がたくさんあった」。同じ右打ちの天才打者との出会いが大記録につながった。

 大学、社会人を経てのプロ入りで、出場が100試合を超えたのは捕手から外野に転向した6年目。それでも西武で1032安打を放った。35歳で中日に移籍した当初は「あと2、3年(で引退)かな」と思っていたが、今年で8年目。和田はお立ち台で「記録より中日に来て8年プレーできていることの方がうれしい」と話し、大歓声を浴びた。

 ≪2球団で1000安打以上は4人目≫和田(中)が16日の巨人戦(ナゴヤドーム)で4回に右安打し中日通算1000安打。西武時代に1032安打しており、大杉(日、ヤ)、落合(ロ、中、巨、日)に次ぐ史上3人目の両リーグ1000安打を達成した。大杉はセ・パ1球団ずつで記録したが、落合はセ・パ2球団ずつで最多はロッテでの954安打。2球団で1000安打以上は大杉、金本(広=1179、神=1360)、谷繁(横=1002、中=1105)に次ぎ4人目。

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