仙台育英 早実戦は清宮意識せず「しっかり振ることに集中したい」

[ 2015年8月17日 16:47 ]

<秋田商・仙台育英>4回表2死、平沢は先制弾を放つ

第97回全国高校野球選手権準々決勝 仙台育英6―3秋田商

(8月17日 甲子園)
 東北勢同士対決を制し89年以来26年ぶりのベスト4進出が決定した仙台育英・佐々木順一朗監督は「いつも練習試合もよくする仲だったので、やりにくかった。いいピッチャーなのもわかっていた。東北勢で(甲子園では)上まで行こうぜ、とやっている仲間同士なのでお互いにここで当たってしまって…という思いでしたね」と、定期戦を行うなど、日頃から切磋琢磨(せっさたくま)してきた秋田商とは正直、頂上決戦をしたかったという本音を口にした。

 5点差で快勝ムードが一変したのが9回裏。秋田商は2死まで追い込まれながらも必死の反撃で意地の2点を入れた。「相手のベンチもひとりひとり攻撃の度に戻って狙い球をどうするか、考えていた。(その気迫が育英の)バッテリーに乗り移っていたんじゃないか」と、あきらめない秋田商の執念に敬意を表した。

 これで4試合連続2桁安打。「自分たちはどんなピッチャーでも打てるんだという感覚をいい意味で勘違いしながらやっていければ」と自信を持って準決勝に臨めればと抱負を口にしたが、相手は注目の1年生スラッガー、清宮を擁する早稲田実。佐々木監督は「しっかりと相手投手のボールを見て、振ることだけに集中してやっていきたい」。あえて2戦連続本塁打の怪物の名前は出さなかった。相手は清宮だけではない。あくまで早実を打倒し、決勝へ進むことだけに仙台育英は全力を注ぐ。

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2015年8月17日のニュース