オコエ 大興奮の決勝弾「何が何だか…」バット放り投げ歓喜

[ 2015年8月17日 20:32 ]

<興南・関東第一>9回2死二塁、オコエは左越えに決勝2ランを放ち興奮

第97回全国高校野球選手権大会準々決勝 関東第一5―4興南

(8月17日 甲子園)
 渾身の一振りでチーム初となる夏4強に導いた。関東第一のオコエが3-3の同点で迎えた9回に劇的な決勝2ラン。「打った瞬間に行ったと。一番いい場面で打てて気持ちよかったです」とその言葉通り、気持ちよさそうに笑顔を浮かべた。

 興南の2年生左腕・比屋根の前に7回まで4打数無安打、2三振。トルネード投法から放たれるクロスファイヤーに手も足も出なかった。そして迎えた9回の第5打席。米沢監督から指摘されていた「体の開き」を意識して、ここまで苦戦していた内角の直球をとらえて打球を左翼スタンドに叩き込んでみせた。指揮官も「厳しく攻められていたが、しっかり修正してくれた」と称えた一打。「うれしすぎて、何が何だか分かりませんでした」。オコエも興奮のあまり、バットを放り投げてしまうほどだった。

 チームにとっては初となる夏の準決勝の舞台。相手は東海大相模に決まった。「いつか当たる相手。怖がらずに自分たちの野球をするだけ」。頂点を見据えるスラッガーに気負いはなかった。

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