ようやく1勝…オリ金子「僕も遅いと思う もっと早く勝ちたかった」

[ 2015年6月6日 18:49 ]

<中・オ>岸田(右)らの祝福の中、照れ笑いでヒーローインタビューへ向かう金子

交流戦 オリックス4―0中日

(6月6日 ナゴヤD)
 昨年11月の右肘手術から復帰したオリックスの金子が7回を無失点に抑え、今季3試合目で待望の初白星。エースは敵地に詰めかけたファンを前に「これからしっかり取り返せるように、1試合1試合しっかり投げていきたい」と白い歯を見せた。

 打たれた安打は7回で9安打。4回には1死から森野、平田、エルナンデスに3連打を浴び、満塁のピンチを招いた。それでも「ランナーを意識してもしょうがない。バッター勝負で」と冷静さを失わず、藤井をフォークで二ゴロ併殺斬り。5、7回にも得点圏に走者を許したが、後続を打ち取って無失点で切り抜け、リリーフ陣にバトンを託した。

 メジャー移籍も視野にあった昨オフ。それでも「今のメンバーで優勝したい」とオリックス残留を決断した。しかし同11月に手術を受けた右肘の経過が芳しくなく、開幕を回避し、5月23日にようやく今季初登板を果たした。エース不在のチームは開幕から大きく出遅れて最下位に低迷し、今月2日にはついに森脇監督が休養。金子は「結果を出せなかった選手の責任だし、僕も開幕からそこにいたかった」とエースとしての責任を口にしていた。

 福良監督代行に2勝目をプレゼントし、ハイタッチをかわした金子。ヒーローインタビューでは「(6月のシーズン初勝利は)僕も遅いと思いますし、もっと早く勝ちたかったけど、終わったことはしょうがない。1勝だけに終わらず、この先も勝てるようにやっていきたい」と表情を引き締めた。

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2015年6月6日のニュース