黒田ゴロ名人!18アウト中11…米仕込み2シームでドン詰まり

[ 2015年3月16日 05:30 ]

<広・オ>1回表1死、安達(手前)を三ゴロに打ち取る黒田

オープン戦 広島9―2オリックス

(3月15日 マツダ)
 これがメジャー仕込みの技だ!広島の黒田博樹投手(40)が15日、オープン戦2度目の登板となったオリックス戦で6回を5安打2失点にまとめ、8年ぶりの「日本球界勝利」を挙げた。トニ・ブランコ内野手(34)に一発を浴びて初めて失点したが、ツーシームでバットの芯を外し、18アウト中、11をゴロで奪った。先発が予想される29日の開幕第3戦(ヤクルト戦、マツダ)まで調整登板はあと1回だが、弱点は見当たらない。 
【試合結果】

 8年ぶりの復帰登板となった8日のヤクルト戦(マツダ)は、打者13人をパーフェクトに抑えた。この日は前回から通算19人目の打者となったT―岡田に初安打を浴び、4回無死一塁ではブランコに初被弾した。

 「不用意な1球。外国人選手への初球の入りはあらためて教訓になった」。黒田は初めての失点を淡々と振り返った。緒方監督も「意図を持って投げていたし、気にしていない」と言った。6回を2失点。この日も見どころ満載の77球だった。

 際立ったのは、ゴロアウトの数だ。初回は内野ゴロ3つで3者凡退、4回もアウトは全て内野ゴロだった。18アウト中、実に11個で、ゴロアウト率は61・1%。初登板の38・5%から大幅にアップした。メジャー7年間の平均ゴロアウト率は58%なので、これが本来の黒田の投球といえる。

 そのほとんどが打者の手元で動くツーシーム。特に右打者には厄介だ。象徴的な場面が2点リードの3回無死一塁。1ボール1ストライクから投じた144キロの内角低めを打ちにいった伊藤は、苦もんの表情を浮かべながら自打球にもんどり打って倒れ込んだ。黒田が意図を説明する。「併殺が欲しいので、右打者の懐に入っていかないといけない。いい変化をしてくればああいう形になる」。この場面は自打球になったが、注文通りの内野ゴロも自在だろう。

 メジャー時代からツーシームを生かすためにプレートの一塁側を踏んで投げていたが、日本ではより角度をつけるために、さらに半足分、一塁側へ移動。メジャーの公式球ほど動かないために、「角度」で調整している。そのまま担がれて途中交代した伊藤は「こういう回転で曲がってくるとは頭にあったけど、びっくりした。日本人ではほぼいない」とツーシームの威力を証言した。

 もちろん、打たれた相手にはリベンジする。4回にブランコに本塁打されたのはツーシーム。「中軸はしっかり抑えたい」と志願した6回の打席ではあえて、同じ球から入った。「もう少し打者の手元に投げたいと思っていた。ファウルを打たせられたのは大きい」。失投を修正して追い込み、最後はスプリットで空振り三振を奪った。

 「100球全て思い通りに投げられれば苦労しないけど、50球でも30球でも抑えないといけない。それをメジャーで養ってきた」。これがメジャーで5年連続2桁勝利を挙げた右腕の実力と技。黒田は22日のソフトバンク戦(マツダ)で最終調整し、開幕を迎える。

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