広島20年ぶり初回先頭から連弾!鈴木誠&菊池で先制パンチ

[ 2015年3月16日 05:30 ]

<広・オ>1回裏無死、2者連続のソロ本塁打を放った菊池(33)を出迎える鈴木誠

オープン戦 広島9―2オリックス

(3月15日 マツダ)
 開幕スタメンへ最高のアピール弾だ。オリックスとのオープン戦に「1番・右翼」で先発出場した広島・鈴木誠が、前田の初球を左翼席に放り込んだ。先頭打者本塁打を放った高卒3年目の若鯉は「バットが反応した。バーン!と打ててうれしい。自分の持ち味は、どんどん振っていくこと」と胸を張った。

 ドラフト1位・野間(中部学院大)と繰り広げている開幕「右翼」争い。田中と一騎打ちの様相を見せている「1番」争いでも、大きく前進した一撃だった。

 2回の第2打席は一塁にヘッドスライディングして遊撃内野安打とし、チームを内面から盛り上げた。第3打席は初球を打って中前打。中身のある5打数3安打で、1番打者の適性を見せた。

 これで対外試合の1番打者成績は鈴木誠が3試合で13打数5安打(打率・385)。田中が5試合、17打数5安打(同・294)。数字にハッキリ表れている。

 オープン戦がはじまったころは、ボールを見極めようとしすぎて積極性が欠けてしまっていた。原点に帰ることができたきっかけは、数日前に緒方監督から受けたアドバイス。

 「結果を見ているんじゃない。内容を見ている。自分のスイングで相手を見下すくらいの気持ちでいけ」

 この言葉で本来の姿を思い出した。

 昨季、2番・菊池と3番・丸の「キクマルコンビ」がV争いの原動力となった。その半面、信頼できる1番打者を固定できなかった。だからこそ開幕「1番」に注目が集まる。その定位置を奪い取るため、鈴木誠がさらにアピールを加速させる。

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