梅ちゃん開花宣言弾！ＯＰ戦初長打、今季は「恐怖の７番」に

＜Ｄ・神＞２回無死、梅野は左越えソロ

オープン戦 阪神４―３ＤｅＮＡ

（3月15日 横浜）
　「恐怖の７番」が待望のアーチをかけた。阪神・梅野のバットが火を噴いたのは２回の第１打席。三浦の甘く入ったスライダーを振り抜くと、打球は左翼スタンドへ一直線に飛び込んでいった。「思い切り行く意識で、それが結果につながった」

　試合後、報道陣に囲まれた若虎は「初めての長打」と喜びをぐっと我慢するように言葉を絞り出した。一振りで追加点を叩き出す会心の当たりは、意外にもオープン戦初めての長打。シングルヒットを積み重ねてはいたものの、打球はなかなか外野の間を抜けていかなかった。

　持ち味の長打力を出し切れていない状況にオープン戦序盤は意識過剰になっていたが、ここ数試合は「気にしなくなっていた」と気持ちをリセット。「ヒットの中でも感じが良い悪いがある。振った結果なんで、しっかり体を残すことを意識していった」とフルスイングで壁を突き破った。

　今季は昨年の８番から７番に打順が上がることが濃厚。下位に長打力を秘める打者が控えれば、ゴメス、マートンらが中軸を固める打線の怖さも増す。和田監督も「７番を打つ可能性があるから。きょうは下（半身）を使って打てていた」とさらなる打棒爆発に期待を寄せた。

　「（シーズン中も）結果、そう（長打に）なればいい。狙って打てるものではないので」

　守備では２回に大和の本塁への好返球をはじいて二塁走者を生還させてしまったが、ミスもカバーできるだけの打力が最大の魅力。昨年４月２７日にプロ本塁打を放った思い出の球場で、２年目のスタートを告げる“号砲”が打ち鳴らされた。