星稜ミラクル男・佐竹 背番12→9昇格、左中間柵越え2本

[ 2014年8月6日 05:30 ]

<甲子園練習 星陵>フリー打撃で左中間に本塁打を放つ星陵・佐竹

 第96回全国高校野球選手権大会(9日から15日間)の出場校による甲子園練習3日目が5日行われ、17校が汗を流した。石川大会決勝で9回に8点差を逆転するサヨナラ勝ちで2年連続甲子園出場を決めた星稜(石川)はシート打撃などで調整した。6日の最終日は二松学舎大付(東東京)など9校が参加。午後4時からは大阪市のフェスティバルホールで組み合わせ抽選会が行われる。抽選では昨年に続いて初戦の対戦カードだけを決め、勝利チームの次戦の抽選は試合終了後にそれぞれ行われる。

【出場校】

 ミラクル男が聖地に乗り込んだ。石川大会決勝で、9回に0―8から世紀の逆転サヨナラ勝利を飾った星稜ナイン。同戦で左越えサヨナラ打を放った右翼手の佐竹は、背番号12から9に「昇格」して甲子園練習に臨んだ。「結果を出したので、勝負強いのかも。翌日にテレビや新聞で大きく報道されて不思議な感じだった」。シート打撃では左中間に130メートルの柵越えを2本。高校通算4本塁打とは思えない豪打に、「気持ち良かった!調子はいい。いいイメージもできた」とニヤリ。開放された内野席の観衆から大きな拍手を浴びた。

 高校時代は遊撃手として1学年上の松井秀喜氏(元巨人)と三遊間を組んだ林和成監督は「せっかく、ああいう試合をしたので勢いを大事にしたい」とうなずいた。だが、ナインは苦笑い。最速145キロのプロ注目右腕、エースの岩下は「元はといえば、自分が打たれたからああなった。反省しないと甲子園では勝てない」と浮かれていない。昨夏の甲子園でも鳴門(徳島)との初戦で12安打を浴びて敗れた右腕は「9回までしっかり投げたい」と気持ちを引き締めた。

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2014年8月6日のニュース