ソフトB 3連勝で貯金今季最多21!中軸機能し11得点

[ 2014年8月6日 05:30 ]

<西・ソ>6回無死、右越えにソロ本塁打を放ち、ベンチの祝福を受ける明石(右)

パ・リーグ ソフトバンク11―3西武

(8月5日 西武D)
 暑気払いにはもってこいの猛打ショーだ。ソフトバンクは5日、西武戦で17安打11得点と打線が爆発。3連勝で貯金を今季最多21とした。2―2の5回に柳田悠岐外野手(25)が勝ち越しの左越え2点三塁打を放つなど、先行されてもきっちり逆転した。2試合連続&今季8度目の先発全員安打で、2桁得点は今季9度目。夏バテ知らずの打線の勢いが止まらない。 

 先発全員17安打で11点を奪った大勝に、秋山監督の言葉が弾んだ。「よう打ったな。打線が牧田をよく攻略した」。蒸し風呂のような暑さの西武ドームで、暑気払いとばかりに打ちまくった。

 初回、2点を先制されても強力打線には関係なし。西武先発の牧田からは今季これまで2試合14イニングで3点しか奪っていなかったが、チーム一丸で襲いかかった。

 2―2で迎えた5回だった。2死から打線がつながった。内川が中前打で出て、李大浩(イデホ)が左前打でつなぎ一、二塁としたチャンス。柳田が左翼フェンス直撃の勝ち越し2点三塁打を放った。「直球に差し込まれていたのでタイミングを早くしていたらカーブが来た。当てにいったら芯に当たって飛んでくれました。ラッキーです」。過去2試合で牧田には無安打だったが、大事な場面で結果を残した。

 前日4日は練習が休みで、柳田は宿舎で12時間も眠った。「隠せない疲労」があるという。それでも試合が始まればスイッチオンだ。藤本打撃コーチは「めっちゃうまく打ったよね。(直球のタイミングで打ちにいって)止まっているからね。“天然ちゃん”が良くなってきた」とフルスイングだけではない、柳田の成長に目を細めた。

 6回には明石が右越え1号ソロを放ち、貴重な追加点をもたらした。「久しぶりにいいスイングができた。会心の一撃です」。昨年8月29日のロッテ戦(ヤフオクドーム)以来、約1年ぶりの一発はプロ5本目。ただ「それよりも、(8回の)盗塁じゃないですか」と自分に求められている仕事をしたことを喜んだ。

 先発全員安打は2試合連続で今季8度目。2桁得点は同9度目と猛打が止まらない。3連勝で貯金を今季最多の21とした秋山監督は「(本多のケガで)代わって入っている選手がしっかり結果を出している」とニンマリだった。指揮官も納得の層の厚さで、過酷な猛暑も吹き飛ばす。 

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