猛虎 日本一85年以来23安打&20点!新井満弾号砲に主軸4発

[ 2014年8月6日 05:30 ]

<神・ヤ>「20-11」の大乱戦を制し、勝利のハイタッチをかわす阪神ナイン

セ・リーグ 阪神20―11ヤクルト

(8月5日 神宮)
 長期ロードの初戦。2試合雨で流れたブランクも感じさせず、阪神打線が爆発した。いずれも今季両リーグ最多となる23安打20得点。両軍合わせて39安打31得点、4時間15分に及ぶ乱打戦を制した和田監督は「壮絶な殴り合いだったね。打ち合いを覚悟していたが、ここまでとは…。久々に打ち勝って、長期ロードの初戦でいいスタートが切れた」と振り返った。

 初回途中で八木が早々と負傷降板すると、救援した山中相手に畳み掛け、新井が2死満塁から右中間に叩き込んだ。「いいところで最高の結果が出て良かった」。3年ぶり通算8本目の満塁弾で兄貴分の金本知憲氏(スポニチ本紙評論家)に並んだ。左腕の八木対策として4試合ぶりの先発起用。右下手投げの山中に代わったが「迷いはなかった。どんどん振っていこうと思った」と言う。ゴメスの加入により出場機会が激減し、スタメンはわずか22試合目。それでも持ち前の積極性は失わず、4回にも右前適時打を放ち、計5打点を挙げた。

 16年目のベテランの満塁弾が号砲となり、3回には3番・鳥谷が右越え7号ソロ。「先頭だったので何とか塁に出ようと思った。それが結果につながった」。全国高校野球選手権開催のため、甲子園を離れる長期ロードは21試合に及ぶ。鳥谷は甲子園での早出特打の代わりに、宿舎で素振りを繰り返すことで補う。5番・マートン、4番・ゴメスにも一発が飛び出し、3番から6番がそろい踏みで今季最多の1試合4発。23安打は21年ぶりにリーグ優勝した85年以来、29年ぶりだった。

 最後まで攻撃の手を緩めなかったが、和田監督は11失点しただけに「勝ちパターンの投手を使わずに済ませないと」と反省も忘れなかった。首位・巨人が敗れ、1・5ゲーム差に詰め寄った。甲子園に戻るのは29日。長期ロードを勝ち越し、巨人からも首位を奪う。

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