中田、2発で通算100号!帯広大好き5年連続9戦7発

[ 2014年8月6日 05:30 ]

<日・オ>6回、通算100号の花束を手におおはしゃぎの中田

パ・リーグ 日本ハム3―4オリックス

(8月5日 帯広)
 I LOVE 帯広。6回だ。打球はバックスクリーン左に飛び込んだ。2打席連発。プロ7年目での通算100号は、日本ハム・中田らしい美しい放物線を描いた打球だった。「完璧ではなかったけど、この球場だし、入るとは思った。(100号に)リーチをかけた次の打席ですぐ打てて良かった。節目の1本はどうしても北海道で打ちたいと思っていたしね」

 3回に3年連続となる20号ソロを左越えに運び、直後の4回の守備ではT―岡田の本塁打性の大飛球をフェンスぎりぎりでもぎ取った。攻守に見せ場をつくり、今度は逆転を許した直後の6回に21号同点ソロ。これで年1度開催の帯広で5年連続の計7発と抜群の相性を誇る。帯広は札幌ドームに比べて、両翼で2・4メートル狭く、外野フェンスは3・25メートル低く、中田は「気持ちが楽なことは確か」と笑った。

 球宴後から、打撃練習前にケージ裏で、バットを大根斬りのように真上から振り下ろす素振りをルーティンに取り入れた。「バットを最短距離で出すことを意識している」。状態が悪いときほど、力んで大振りになる。そこで、練習から極端なスイングを繰り返すことで打撃フォームを矯正し、最近10戦で6発と結果につなげている。

 昨年は8月21日の楽天戦(当時Kスタ宮城)に左手甲に死球を受け骨折。その時点で28本塁打でリーグトップに立っていたが、約1カ月半離脱し、初の本塁打王を逃した。この日はオリックス・ペーニャも2発を放ち4本差は変わらないが、真夏のキング争いで「射程圏」を保っている。

 ただ、チームは3連敗。節目の100号にも中田は「特別感じるものはない。もっと目標は上に持っているし、チームが勝ってないので正直何の意味もない」と悔しさをあらわにした。

 ▽帯広の森野球場 北海道帯広市南町にある内野が黒土、外野は天然芝の球場で90年に開場した。両翼97.6メートル、中堅122メートル。照明設備はない。収容人員は2万3008人(内野8008人、外野1万5000人)。プロ野球公式戦の初開催は91年の「日本ハム―オリックス」で、04年に北海道移転した日本ハムは05年から毎年開催している。なお、外野芝生席の傾斜を考慮し、観客の事故防止の観点から「稲葉ジャンプ」は禁止されている。

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