鳥谷 7号ソロで打線に再び活気「勝てたことが一番良かった」

[ 2014年8月6日 05:30 ]

<ヤ・神>3回無死、本塁打を放つ鳥谷

セ・リーグ 阪神20―11ヤクルト

(8月5日 神宮)
 取られたら、取り返す。ヤクルトに1点を返された直後の3回。阪神先頭・鳥谷の一発が、猛虎打線に再び活気を与えた。

 「先頭だったので、何とか塁に出ようと。それが結果につながって良かったです」

 2番手・山中が投じた2ボール1ストライクからの4球目。内角低めの121キロ真っすぐを、完ぺきにとらえた。右翼手・雄平がすぐに打球を追うのを諦めたほどの、特大弾。スタンド中段に突き刺さる7号ソロは、7月15日の中日戦(ナゴヤドーム)以来12試合ぶりのアーチとなった。

 豪快な打撃は、まだまだ終わらない。お次は13―5で迎えた5回。これまた先頭で打席に入ると、今度は阿部が投じた5球目の140キロ速球を強振した。痛烈な勢いでセンター左を破る二塁打。続くゴメスの特大2ランを呼んだ。

 本拠地・甲子園球場以外を転戦する夏のロードも、鳥谷にとっては慣れたものだ。出発前も「コンディショニング的には楽」と語っていたように、むしろ歓迎ムード。甲子園では午前10時30分には球場入りし、早出特打など数多くのルーティーンをこなすが、遠征先でもそれを補うべく、宿舎の自室で黙々とバットスイングを繰り返している。

 過去3年のロード期間中はいずれも打率2割台だったが、10年にはジャスト4割、5本塁打をマーク。同年のその猛打に負けじと9回の中前打も合わせ、幸先良い猛打賞スタートを切った。

 「とにかく勝てたことが一番良かった」

 思えば初回の4得点も鳥谷が放った痛烈なライナーを、中堅手・比屋根が失策してから。9年ぶりV奪回に燃えるキャプテンが、8月戦線をけん引していく。

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2014年8月6日のニュース