ペーニャ「打った瞬間」場外V弾!勝負強さに指揮官も脱帽

[ 2014年8月6日 05:30 ]

<日・オ>9回、勝ち越しソロを放ったペーニャ

パ・リーグ オリックス4―3日本ハム

(8月5日 帯広)
 3―3の9回2死、走者なし。オリックスのペーニャは「しっかりボールを捉えることだけを考えて打席に入った」と言う。カーターが投じた2球目。シュート回転して甘く入った速球を見逃さなかった。「打った瞬間、本塁打になると思った」と振り返った打球は場外へ消える130メートル弾の決勝25号ソロとなった。

 チームは2連敗中だった。後半戦に入り、首位の座をソフトバンクに譲り渡し、ゲーム差も今季最大の2・5にまで開いた。しかも、この日から3カード連続でロードと厳しい日程が続く。その初戦で勝負強さを発揮し「真っすぐが速い投手なのは分かっていた。しっかり合わせることができた」と振り返った。

 0―2の5回にも1点を返す本塁打を放った。その後、チームは逆転しながら、直後に追い付かれていた。日本ハムファンで埋まった敵地での嫌な展開を、一振りで一変させた。森脇監督も「素晴らしい集中力。素晴らしいの言葉以外、何物でもない」と最敬礼した。

 21本塁打を放ったソフトバンク時代の12年にはリーグ最多の130三振を喫したが、今季は93試合の出場で79三振。「自分への配球が分かってきた」ことで、粗さもなくなった。キング争いをする日本ハム・中田を「日本人で1番か2番に飛ばす」と認めながらも、目の前で自身のパワーを見せつけたペーニャ。今季4度目の1試合2発にも「終わったことは考えていない。とにかく目の前の試合のことを考えている」。首位奪還に向け、大砲に再びエンジンがかかり始めた。

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