デホ!吉村!細川!逆転Vへ3イニング連発“6ラン”

[ 2014年6月20日 05:30 ]

<ヤ・ソ>3回2死、左越えソロを放つ李大浩

交流戦 ソフトバンク7―2ヤクルト

(6月19日 神宮)
 “6ラン”で逆転Vへ望みをつないだ。ソフトバンク・李大浩内野手(31)は19日のヤクルト戦の3回に10号先制ソロ。腰痛が癒えた主砲の一発で勢いづいた打線は4回に吉村が2号2ラン、5回に細川の3号3ランが飛び出し、3イニング連続の一発攻勢で快勝した。投げてはエース摂津が石川との“秋田対決”を制し、今季5勝目。試合のなかった交流戦首位の巨人に1・5差とし、残り3試合でミラクル逆転連覇を狙う。

 面白いように腰が回転する。心から恵みの雨へ感謝した。3回2死だ。切り開いたのは試合前まで14打席連続無安打の李大浩だった。石川の直球を左翼中段へ先制10号ソロ。韓国ロッテ時代の04年から11年連続2桁アーチは一発攻勢の号砲であり、決勝弾となった。

 「最近、ちょっと調子が良くなかった。雨が降ってくれたのはよかった。久しぶりに自分らしい会心の本塁打だった」

 15日のDeNA戦(ヤフオクドーム)まで3試合連続無安打。腰の張りを抱えたまま、強行出場した結果だった。ただ、16日は移動日、さらに17日のヤクルト戦(鴨池)は雨天中止となり、18日も鹿児島から東京への移動日。3日間の「休息」で張りは緩和され「内側からバットが走った。押し込むことができた」と初回2死一塁から中前打し、15打席ぶりの「H」で手応えをつかんだ。

 続いたのは8日の阪神戦(甲子園)以来、今季3度目のスタメン起用となった吉村だ。「石川と相性が良かったからね」と秋山監督。対石川は通算48打数14安打の打率・292、4本塁打の背番号6は期待通り、4回無死一塁で、外角低めの120キロシンカーに体勢を崩されながらも粘り腰で2号2ラン。「一球一球集中できている。継続したい」。今季は代打中心だが、打率・476、2本塁打、10打点の勝負強さを誇る。

 3イニング連発へ。最後は5回、細川が5月7日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)以来の3号3ランで締めた。1+2+3の合計6ラン。1試合3発以上は5月1日のオリックス戦(ほっと神戸)以来今季4度目だ。
 
 2年連続8度目の交流戦勝ち越しを決め、貯金は今季最多タイの14。首位・巨人とはこれで1・5ゲーム差だ。週末の直接対決2連戦を残し、逆転連覇は一気に現実味を帯びてきた。「つい最近も打ったら勝てた試合があった。申し訳なく思っていた」。V請負人は残り3試合、たまったうっぷんをぶつける覚悟だ。

 ≪3位も自力Vの可能性≫ソフトバンクは3位ながら自力優勝の可能性がある。巨人戦2試合を含む残り3試合に全勝で勝率・682。この場合巨人は最終勝率が・625止まり。その間にオリックスが2連勝でも勝率は・667となり、ソフトバンクが両チームを上回れるため。なお、ソフトバンクはきょうのヤクルト戦に敗れると、巨人戦連勝でも最終勝率は・636。巨人の・625は上回れるが、オリックス2連勝の・667は抜けず、自力優勝はできなくなる。

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