松井裕 やっぱり制球さっぱり5四球…遠いプロ初勝利

[ 2014年6月20日 05:30 ]

<広・楽>3回1死一塁、丸(手前)に四球を与える松井裕

交流戦 楽天2―6広島

(6月19日 マツダ)
 プロ初勝利が遠い…。楽天のドラフト1位・松井裕樹投手(18)が19日、広島戦で約2カ月ぶりに先発したが、4回3安打3失点で降板。高卒新人のデビュー戦からの4連敗は、ドラフト制以降ではワーストタイ記録となった。制球難を克服するために2軍でフォーム修正に取り組んできたが、5四球を与え、成長の跡を示すことはできなかった。チームは4連敗。昨季の日本一チームは21日にも自力優勝が消滅する窮地に立たされた。

 5回のマウンドに松井裕の姿はなかった。三塁ベンチに腰を下ろしたまま、ぼう然と前を見つめていた。4回3失点。90球を投げ、6三振を奪ったが、5四球を与えた。5度目の先発でもプロ初勝利をつかむことはできなかった。

 「セットポジションで制球がばらついてしまった。初回の投球を続けないといけないですね」。帰り際、18歳は悔しさを押し殺すように言った。

 初回は丸から146キロの外角直球で空振り三振を奪うなど3人で片付けた。だが、2回から制球が乱れた。3四球で1死満塁。ここは下位打線を連続三振で切り抜けたが、3回は連続四球にボークも絡んで2死二、三塁とし、ロサリオに右前2点適時打を浴びた。直球は抜け、得意のスライダーも制球できず、頼みはチェンジアップだけ。最速は149キロを計測したが、4回までの打者21人で初球にストライクを取れたのは、8人だった。

 開幕から4試合で3敗、防御率6・05で4月下旬に2軍落ち。制球難を克服するために、クイックを改善し、膝を大きく曲げるセットポジションを習得した。イースタン・リーグでは6試合で防御率0・89の好成績を残し、今月6日に1軍に再昇格。先発の駒不足でチャンスを得たが、結果はこれまでと同じだった。

 力みが抜けた4回は1失点も、3奪三振。それでも佐藤監督代行は「バランスが合わなかったのか。ブルペンでは球は抜けないんだから…」と首をかしげ「成長した部分は?」との問いには「何とも言えない」。交流戦後には再び先発要員が6人必要となるが、松井裕への次回チャンスについては「これから考える」と明言を避けた。

 当面は1軍に同行する予定の松井裕は「イニングごとの波をなくさなければいけない。そこが反省です」と言った。三振は最大の魅力だが、制球難を克服できなければ、首脳陣の信頼は勝ち取れない。その表情には、もどかしさがにじんでいた。

 ▼楽天・嶋(松井裕について)セットポジションのクイックは良くなっている。三振が欲しいところで取れているので階段は上がっていると思う。

 ≪ドラフト制後ワーストタイ≫高卒ルーキーの松井裕(楽)が4回3失点でデビューから4連敗。2リーグ制後、高卒新人の開幕最多連敗は53年西村(西鉄)、61年徳久(近鉄)の6連敗だが、ドラフト制後で4連敗は78年広木(ロ)と並ぶワーストタイ記録だ。この日は6三振を奪ったが、与四球は5。今季9イニング換算の奪三振率は10.66と高いが、与四球率も10.30と制球難が解消できない。なお、楽天は首位オリックスと今季最大の16.5ゲーム差。オリックスがあすのヤクルト戦に○で楽天が阪神戦に△か●、オリックスが△で楽天が●でも楽天の自力優勝が消滅する。

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