5・3は虎3連発デー ゴメス、鳥谷、マートンと再現や

[ 2014年5月3日 05:30 ]

移動の途中、ファンにサインするゴメス

 阪神は3日のヤクルト戦(神宮)から9連戦を迎える。4番のマウロ・ゴメス内野手(29)はこの日、3試合連続アーチへ静かに闘志を燃やし決戦の舞台へ移動した。ともに中軸を打つ鳥谷、マートンも好調なだけに、2011年5月3日の巨人戦(東京ドーム)でクリーンアップが放った3連発再現にも期待だ。

 浮ついた気持ちなど微塵もない。球団の新外国人としては2000年タラスコ以来となる3試合連続アーチがかかるゴメス。周囲は本物の助っ人として認め、評価もうなぎのぼりだが、G砲自身は普段と変わらずフォア・ザ・チームに徹する構え。ただ、冷静沈着な口調が、かえって不気味さを演出した。

 「毎試合全力でプレーして、勝つためにやっていく。ヤクルト相手だろうが、巨人相手だろうが、やることは何も変わらないよ」

 初戦に先発するヤクルト・木谷とは4月20日に対戦。本塁打こそなかったものの、5回に逆転の3点二塁打を放っており、印象は悪くないはずだ。

 奇しくも9連戦の初戦は5月3日となった。同日の本塁打で思い出されるのは、敵地・東京ドームで行われた11年の巨人戦だ。3回、鳥谷の2ランを号砲に続く新井、ブラゼルと計3連発。巨人を粉砕したのは記憶に新しい。今回は対戦相手、球場は違うが、敵地・東京での試合。鳥谷、ゴメス、マートンの3連発…なんてのも決して夢物語ではないはずだ。

 4月4~6日の神宮3連戦では投手陣が未整備だったこともあり1勝2敗と負け越し。その一方で打線は打ちまくった。ゴメスは3試合連続の打点を挙げ、14打数6安打の打率・429、6打点の活躍を見せた。マートンに至っては13打数10安打の同・769、3本塁打、12打点と神がかり的な数字。鳥谷は開幕前に痛めた背中の影響もあり11打数2安打の同・182も今の状態を考えれば度外視できる。

 ゴメスは「打てる球がくれば打って、チームの勝利に貢献したいね」と勝利への誓いの言葉で締めくくった。ゴールデンウイークも終盤。神宮、ナゴヤドーム、甲子園と続く9連戦で、さらに貯金を増やし、首位に立つべく、ゴメスを中心とした猛虎打線が他球団を蹴散らしていく。

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2014年5月3日のニュース