摂津 リベンジ3勝目!秋山監督も「いいんじゃない」

[ 2014年5月3日 05:30 ]

<楽・ソ>2回無死、小斉(手前)を三振に斬るソフトバンク先発・摂津

パ・リーグ ソフトバンク5―2楽天

(5月2日 コボスタ宮城)
 同じ相手に2度続けてやられるわけにはいかなかった。ソフトバンク・摂津が楽天にリベンジし、今季3勝目をマークした。4月4日の今季初対戦(コボスタ宮城)では6回4失点。12年からの対楽天戦連勝が9でストップし、今季初黒星をつけられた。球場が同じなら、相手先発も同じ則本。期する思いは強かった。

 「立て直せたのがよかった」

 試合後、摂津はひと言だけ発しただけでバスの中へと姿を消した。もともと口数は多くはない。ただ、その心中を察するに5回までの1安打ピッチングを考えれば、今季チーム初の完投も視野に入れていたはず。6回にジョーンズにソロアーチを浴びたが、直後の味方の追加点でその可能性は高まったはずだった。

 「ここに来て、最大の武器であるシンカーの落ち方も良くなってきているしね」。加藤投手コーチは試合前のブルペンでの投球からエースの復調を感じ取り、マウンドへ送り出していた。それでも、8回のマウンドに摂津の姿はなかった。球数は113球。7回3安打は今季最少被安打だった。

 「(摂津は)よく粘った。いいんじゃない」

 秋山監督はその働きを評価したが、摂津自身はもの足りなかったのかもしれなかった。

 25日の西武戦(ヤフオクドーム)は初回に2失点し、今季2敗目を喫した。先発に転向して4年目のシーズン。登板6試合で8回以上を投げたのは一度で、無失点の試合もない。加藤投手コーチは「摂津にとって曲がり角にさしかかっていることは間違いないけれど(課題を)乗り越えられる投手だから」と話していたことがあった。

 球の切れ、制球ともにイメージ通りにいかない中で粘り、首位・オリックスとのゲーム差を1とした。我慢の投球が続いている摂津。だがこの壁を乗り越えれば、エースとしてさらなる高みへたどり着くはずだ。

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2014年5月3日のニュース