八戸学院光星 打線爆発で校名変更後初の甲子園白星

[ 2014年3月27日 12:42 ]

<横浜・八戸学院光星>6回2死二塁、深江が左越えに2ランを放つ

第86回選抜高校野球大会1回戦 八戸学院光星9―5横浜

(3月27日 甲子園)
 昨秋の東北大会覇者で、11年夏から甲子園で3季連続準優勝した八戸学院光星(青森)が、悲願の初優勝に向けて好スタートを切った。

 横浜(神奈川)との強豪校対決を制し、昨年4月に光星学院から校名変更後の甲子園初勝利。初回に先制を許したものの、2回にすかさず同点に追いつくと、3回には相手投手の制球難にもつけこんで打者10人で4安打集中の5得点。6回には4番・深江大晟(3年)が左越え2ラン、7回には新井勝徳(3年)が右越えソロアーチを放って、追い上げる横浜を突き放した。

 仲井宗基監督(43)は「まさかこんなに打ってくれるとは予想もしてなかった。びっくりしてます」と第一声。日本列島が記録的な大雪に見舞われた今年、青森も例年以上の積雪で思うように実戦練習を積むことができなかった。だが、控え選手たちが献身的に打撃投手を務め、大会6日目、さらに降雨で1日順延されたこともあって対戦校・横浜のエース伊藤対策を入念に行うことができたという。

 「立ち上がりが少し不安定だという情報があり、そこを叩こうと。高めの直球と低めの変化球を見極められれば勝機はあると思っていた」。その後はじわじわと1点ずつ返されて追い上げられたが、仲井監督はスコアボードを見ながら「横浜打線は強力だが、うちが有利だぞ。バタバタしないでどっしりいけ!」と叱咤した。そして、6回に飛び出した深江の2ラン。「嫌なムードになりかけていた時の一発。チームに勇気を与えてくれた」と指揮官は満足げに笑った。

 8番打者ながら2回の同点打を含む3安打2打点の活躍を見せた馬場龍星(2年)は「先制されて焦ったが、すぐにチャンスが来て自分に回ってきた。打てて良かった」と声を弾ませていた。

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2014年3月27日のニュース