有藤通世氏 投打厚み増したソフトバンク優位動かない

[ 2014年3月27日 07:21 ]

スポニチ本紙評論家の有藤通世氏

有藤通世氏 パ・リーグ展望

 積極的な補強で巨大戦力となったソフトバンクの優位は動かない。投手が4、5点取られても、打線が簡単に6、7点取り返してしまう。李大浩の加入により、厚みの増した打線。ウルフ、スタンリッジが加わって先発陣がさらに充実し、救援陣も手厚い。日本ハムからFA移籍の鶴岡が若手投手の能力を巧みに引き出すはずで、飛び抜けた存在であることはオープン戦で実証済みだ。

 順位予想で2~4位としたロッテ、楽天、西武の力はきっ抗。3チームすべてにCS進出の可能性があり、中でもロッテが面白い。石川、吉田、井上の新人3人がオープン戦で結果を出し、ベテランと中堅が危機感を持つという相乗効果を生んでいる。また、楽天も若い投手が台頭。昨年日本一のプラスアルファもある。24勝無敗の大黒柱・田中(ヤンキース)が抜けた穴を補い、去年のように球宴後に勝ち星を伸ばしていくことも考えられる。

 先発陣からウルフが抜けた日本ハムは4年目の斎藤、二刀流の大谷がローテーションに入ってどこまで勝てるか。李大浩という4番の抜けた穴を埋めるのに苦労しそうなオリックスも戦力的には厳しい。5チームの戦い方いかんでは、序盤からソフトバンクの独り旅という展開もあるだろう。注目の新人、楽天・松井裕は何事にも動じない投手向きの性格。1年目から2桁勝てると見た。

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2014年3月27日のニュース