福知山成美 監督「もっと打撃練習を増やしてもいいかな」

[ 2014年3月27日 14:38 ]

第86回選抜高校野球大会2回戦 福知山成美12―0神村学園

(3月27日 甲子園)
 福知山成美(京都)は神村学園(鹿児島)の4投手に18安打を浴びせて12点を奪い、出場校一番乗りで同校初のベスト8進出を果たした。

 6―2で山梨学院大付(山梨)を破った1回戦でも13安打を放って6―2で勝っており、これで2戦合計して早くも31安打の猛打ぶり。田所孝二監督(54)は、0―0で迎えた2回2死満塁から1番・西田が走者一掃の中越え二塁打を放った場面を思い出しながら「2死から西田が打ってくれたのが大きかった。こんなにいい感じで打ってくれるなら、もっと打撃練習を増やしてもいいかな」と喜びをかみしめた。

 遊撃手の西田は、7回表に入る際の守備練習中に送球を下腹部に受け、しばらくグラウンドにうずくまるアクシデントもあったが、その裏の1死一、二塁でも右中間に2点適時三塁打を放つなど2本の長打で計5打点の大暴れ。満塁の走者を一掃する2回の先制二塁打の場面を「直球を狙って思い切ってバットを振った。打撃の調子はいいです」と主将の重責を果たして笑顔。「石原のコントロールが良くて守りやすかった」と完封勝利を飾ったエース石原を称えた。

 神村学園打線から8三振を奪い、散発5安打で完封勝利の石原は「完封できてとても気持ち良かった」。田所監督は「2番手を試したい」と継投策を用意していたが、「石原が“ぜひ完封させてください”という目線を寄こしたので“完封して来い!”と…」と続投を決め、見事エースが期待に応えた。

 石原は完封勝利を振り返り「(100点満点で)50点ぐらいかな。いや、結果が出たから70点」と話し「次は最初からしっかり投げられるようにしたい」と春夏通じて同校初となるベスト4入りに早くも闘志を燃やしていた。

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2014年3月27日のニュース