スタメン8人が2年生の桐生第一、先発全員安打で23年ぶり春1勝!

[ 2014年3月25日 13:15 ]

<今治西・桐生第一>1回裏桐生第一2死三塁、中前に先制打を放つ山田

第86回選抜高校野球大会1回戦 桐生第一5―1今治西

(3月25日 甲子園)
 第86回選抜高校野球大会第5日は25日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、第2試合は、7年ぶり4回目出場で先発8人が2年生という桐生第一(群馬)が、先発全員の11安打で4年ぶり13回目出場の今治西(愛媛)を5―0と下して2回戦進出を果たした。

 桐生第一のセンバツ初戦突破は、初出場して8強入りした1991年以来23年ぶり。第84回大会の横浜(神奈川)が2回戦(対聖光学院)で記録して以来2年ぶりとなる先発全員安打のおまけもつく快勝だった。

 桐生第一は初回、1番・吉田が中前打で出塁し、犠打などで2死三塁としてから4番・山田の中前打で先制。2回には、先頭の5番・小野田の右前打と犠打で1死二塁とし、7番・久保の左中間への適時二塁打で1点を加えると、8番・久保田の左前打と9番・高橋の死球で1死満塁。ここから1番・吉田の遊撃手へのゴロの間に1点、さらに2番・石井の中前打で1点とこの回計3点を加えて序盤で4点のリードを奪った。4回には、四球と犠打で築いた1死二塁から、スタメン唯一の3年生で主将の9番・高橋が左中間を深々と破る適時三塁打でさらに1点を加え、5―0とした。

 今治西は3回まで走者を1人も出すことができず、4回、先頭の1番・田頭が四球で初出塁。犠打と盗塁で1死三塁と反撃のきっかけをつかんだが、後続が凡退して得点はならず。5回には先頭の5番・神野がチーム初安打となる中前打を放ったが、走者を二塁に進めることができなかった。9回、先頭の9番・杉内が中前に落ちる安打を好走塁で二塁打にし、2死三塁としてから3番・越智樹の三塁ゴロが敵失を誘う間に1点を返したが、そこまでだった。

 今治西は、桐光学園(神奈川)の左腕エース松井裕樹(当時2年、現楽天)に大会記録の22三振を喫して敗退した2012年夏以来の甲子園だったが、“松井ショック”払拭はならなかった。その試合で代打に登場し、松井から17三振目を喫した3番・越智樹は、9回に三塁ゴロを打って敵失を誘い、零封負けを免れたが、4打数無安打に終わった。

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