桐生第一 冬場の打撃強化実った「びっくりするぐらい強い打球が打てた」

[ 2014年3月25日 13:49 ]

<今治西・桐生第一>1回裏桐生第一2死三塁、中前に先制打を放つ山田

第86回選抜高校野球大会1回戦 桐生第一5―1今治西

(3月25日 甲子園)
 2年生がスタメン9人中8人を占める桐生第一(群馬)が、下級生らしいのびのびとしら野球で昨秋の四国大会覇者・今治西(愛媛)に5―1と完勝した。

 福田監督は、「相手投手の神野くんの立ち上がりがあまり良くないと情報は入っていたので、そこをよく積極的に打ってくれた」と初回に先制して2回に3点と序盤で一気呵成に相手を叩いて勝利をものにした選手たちに目を細めた。

 昨秋の関東大会で準優勝。だが、スタメン8人が2年生というフレッシュなチームは、打撃の力強さが欠けるように指揮官の目に映った。そのため、冬場のトレーニングでは「強い打球を打てるように」とバットを振りこむ日々を続けたという。その結果が、6回を除く毎回、先発全員安打の11安打で5得点。「きょうは(監督の)自分でもびっくりするぐらい強い打球が打てた。冬のトレーニングの成果が出たと思います」と胸を張った。

 エースの山田は4回まで無安打投球。完封勝利まで「あと1人」となった9回2死から味方のエラーで1点を失ったが、散発3安打に抑えた。「ひとまず勝ったのでホッとしています」と振り返った山田は、4番を務める打撃でも初回の2死三塁で中前に先制打を放つなど4打数2安打と大役を果たし「自分で点を取ってリズム良く投げられました」と笑顔だった。

 スタメンで3年生は9番を打つ主将の高橋だけ。下級生主体のチームは、若さを武器にのびのび野球で初戦を突破した。「のびのび、それが一番の特長のチーム。これから先ものびのびというのを継続してやっていきたい」と福田監督。昨夏は同じ群馬県勢の前橋育英が2年生エースの高橋光成を擁して優勝しているが、県勢夏春連覇なるか。2回戦ではこの日第1試合で13奪三振をマークした山岡擁する新庄(広島)と対戦する。

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