藤浪 球宴前6勝以上ならドラフト以降5人目

[ 2013年7月12日 08:17 ]

キャッチボールで汗を流す藤浪

 「オールスター前6勝」で、締めくくる。阪神・藤浪晋太郎投手(19)は11日、甲子園で行われた指名練習に参加。球宴前最後の登板となる14日・DeNA戦(甲子園)に向け、調整した。

 「次が前半戦最後(の登板)と思うので、思い切りやりたいですね」

 藤浪にとって、次戦が「超一流」への試金石となる。65年のドラフト制後の高卒新人で、球宴までに6勝以上を挙げた投手は巨人・堀内、阪神・江夏、西武・松坂、楽天・田中のわずか4人。上記4人は、そのシーズンで全員が2桁勝利を記録し、江夏以外の3人は新人王も獲得している。「6」はそれだけ価値ある数字というわけだ。

 本人はこの日「自分が2桁勝てれば、チームのいい成績につながると思う」と、あらためて「2桁勝利」を今季目標に掲げた。加えて、現状、ヤクルト・小川、巨人・菅野との新人王争いでもタイトルを狙える位置につけている。偉大な先人たちに続くためにも、次回登板で是が非でも6勝目をつかみ取りたい。

 相手はDeNA打線。主砲・ブランコには、6月23日の前回対戦で自己最速155キロの直球を本塁打された上、プロ初死球も与えてしまった。だが、ひるむことはない。「謝りに行こうとは思いますが、内角を攻めるのは悪いことではないと思います」。普段通り、強気の投球を貫く。

 14日の登板後は球宴期間を挟み、24日からリーグ戦再開。中西投手コーチは「変える必要はないやろ」と、後半戦も「サンデー晋ちゃん」を継続する方針を示した。そうなれば、8月4日に初の巨人戦を迎えるなど前半戦以上に厳しい戦いが藤浪を待ち受ける。その日々を勝ち抜くためにも、新人王、2桁勝利、そして、リーグ制覇につながる1勝をつかんでみせる。

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2013年7月12日のニュース