摂津 報道陣に“ドヤ顔”連続完投「完投が少ないと言われるので」

[ 2013年7月6日 06:00 ]

<ソ・楽>1失点完投勝利の摂津はハリーホークとハイタッチ

パ・リーグ ソフトバンク6-1楽天

(7月5日 ヤフオクD)
 責任感と意地だった。自身初の2試合連続完投勝利でヒーローになった試合後。ソフトバンク・摂津は笑みを浮かべたまま、言った。

 「(報道で)完投が少ないと言われるので。ふがいないというか、情けない気持ちだった。1イニングでも多く投げようと思った。(連続完投は)狙っていました」。そう言うとジロリと報道陣を見渡した。「どうだ」と言わんばかりの表情だった。

 チーム初完投勝利を挙げた6月28日のロッテ戦(QVCマリン)から球数を少なくする配球に変えた。初回2死。銀次への初球は高めからストライクゾーンへ落ちる128キロのシンカー。「今まではボールにすることが多かったけど、シンカーをストライクゾーンに投げるようにした」。126球中シンカーは37球だったが、その3割近い11球はストライクゾーンに投げた。ウイニングショットだったボールをカウント球にも使い、わずかに1四球。球数を減らすことで完投を目指した。

 4日の日本ハム戦(ヤフオクドーム)で、チームが二刀流ルーキー・大谷に2勝目を許した試合をロッカールームから見ていた。「(球種が)たくさんあって、うらやましいです。僕なんか、3つですから」と自嘲気味に笑ったが、カーブ、シンカー、スライダーの3球種で相手を封じることができるのは強みだ。

 「(白星は)摂津以来か。1週間ぶりだね」と連敗を5で止めた秋山監督は苦笑い。5連敗は今季3度あったが、止めたのはすべて摂津。さらに楽天戦は12年4月21日(鹿児島)以来7連勝となった。エースがまたもチームの窮地を救った。

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2013年7月6日のニュース